この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2025年11月5日、Qualcomm Incorporated(以下、クアルコム)が2025年9月期通期決算を発表しました。
同社はスマートフォン向け半導体の大手として知られていますが、近年は事業領域の拡大を進めており、IoTや車載、そしてAI関連の新規分野にも積極的に投資しています。
今回の決算では、従来の主力事業に加えて、成長が期待される分野における取り組みがどこまで進んでいるのかが注目点となりました。
本記事ではクアルコムの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
この記事では、1ドル=150円として、日本円も併せて記載しています。
クアルコムとは?
クアルコムは、スマートフォン向け半導体の開発を中心に成長してきた米国の大手半導体企業です。同社は通信規格の研究開発を長年リードし、モデムやアプリケーションプロセッサを世界中のスマートフォンメーカーに提供してきました。
それから近年はスマホ需要の成熟を背景に、事業ポートフォリオの拡大を進めており、車載向け半導体や産業向けIoTデバイス、PC向けプロセッサなどへの展開を加速しています。
また、AI処理の需要増加を追い風に、エッジAI領域やデータセンター関連市場への進出により、新しい収益源の確保を目指しています。
クアルコムはスマホ依存からの脱却を図りながら、中長期的な成長戦略を強化しているのが現状です。
クアルコム 2025年9月期Q4決算(2025年7月~9月)

クアルコムの2025年9月期Q4決算(2025年7月~9月)を見ると、売上高はYoY+10%の$11.3B(約1.7兆円)、EBT(税引前利益)はYoY+9%の$3.8B(約5,700億円)で増収増益となりました。
ここからは、クアルコムがどのようにして「スマホ依存」から脱却しようとしているかを解説していきます。
この記事は、テクノロジー業界の動向に関心がある方、半導体業界の競争環境に興味がある方、投資判断の材料としてクアルコムの方向性を知りたい方に最適な内容になっています。
ここから先は、有料コンテンツになります。月額980円の定期購読にお申し込みください。定期購読では、この記事だけでなく、「決算が読めるようになるノート」の過去の有料記事も含めて閲覧することができます。
定期購読は初月無料のため、まずはお気軽に試してみてください。
有料版をご購入いただくと、以下のコンテンツをご覧いただけます。
・非〇〇事業は二桁成長を継続・IoT事業はCAGR〇〇%を見込む・いよいよデータセンター領域へ本格参入?・まとめ











