Q. 著名VCが選ぶ2026年のトレンド5選!ついにAGIが登場する?

2026年はAGIやAIエージェントの普及で社会や産業の基盤書き換わる重要な転換点となる。

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この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。

2026年を見据え、世界の著名ベンチャーキャピタル(以下、VC)が相次いで次の時代を見通すトレンド予想を公表しています。そこでは、AIを巡る変化が一過性のブームではなく、社会や産業の前提を書き換える段階に入ったという共通認識が示されています。

重要なのは、個別の技術動向ではなく、その変化が仕事、教育、経済構造にどのような影響を及ぼすかという点です。

本記事では、そうした2026年を起点とする大きなテクノロジートレンドを整理していきます。


2026年、ついにAGI元年を迎える

AppleやGoogleなどの投資実績がある老舗VC「Sequoia Capital」によれば、2026年は「AGI(汎用人工知能)元年」が現実になります。

その中心に位置づけられているのが、AIエージェントの進化です。これまでの生成AIは、人間の指示に応答する補助的なツールにとどまっていました。しかし現在は、目標を与えるだけで思考を巡らせ、複数の工程を自律的にこなすエージェント型AIが実務レベルで使われ始めています。

実際に、GPT-5.2やClaude、Grok、Geminiといった大規模モデルは、単なるチャットAIではなく、調査、分析、仮説構築までを自律的に行う存在として使われ始めています。

また、特定の職能をそのまま代替する可能性がある垂直特化型AIエージェントは以下の通りです。

・OpenEvidence:医学論文や臨床データを横断した診察が可能
・Harvey:AI弁護士が契約書レビューや法的リサーチなどを代替
・XBOW:AI主導でシステムの脆弱性を検出可能
・Juicebox:採用活動における「選定」や「スクリーニング」を代替可能
・Harmonic(Aristotle):数学者に求められる高度な数理推論を代替可能
・Ricursive:AIチップの設計と改善をAI自らが実施

https://claude.com/product/claude-code

実際に2026年に入ってから、ManusやClaude Codeなどのエージェント型コーディングツールの登場により、「SaaSの死」が現実味を帯びて語られ始めています。

これはSaaSというビジネスモデルそのものが消滅するという意味ではありません。従来のように、特定の機能を備えたソフトウェアを人間が操作する前提が崩れつつある、という構造変化を指しています。

2026年はAIエージェントが人間が担ってきた職能を本格的に代替する1年になりそうです。


音声AIエージェントが本格的に普及

FacebookやAirbnbなどの投資実績を持つa16zは、「音声AIエージェントはSFの世界から一気に現実へと引き寄せられた」と指摘しています。

現時点でも既に、多くの企業が音声AIを使って予約受付、問い合わせ対応、アンケート、初期ヒアリングなどを自動化しています。その中で2026年は、複数の業務をまたぐワークフロー全体を音声AIエージェントが担うようになるとのことです。

https://www.apple.com/jp/siri/

この文脈で注目されるのがAppleの動きです。Siriの大幅な強化が噂される中、AirPodsの普及によって多くの人々の「耳」を押さえているAppleは、音声AIエージェント時代において極めて有利なポジションにあります。

キーボードや画面に触れず、話しかけるだけで業務や生活が進む環境が整えば、音声は補助的なUIではなく、AIとの主要な接点へと変わっていくでしょう。


AIエージェントのためにコンテンツを作る時代

またa16zは、2026年は人間のためではなくAIエージェントのためにコンテンツを作る時代が訪れると予想しています。人間が検索結果を眺め、記事を読み、アプリを操作する前提は崩れ、AIエージェントが情報の取得と解釈を担う比重が高まっているのです。

これまでのコンテンツ制作は、人間の目とクリック操作を前提にUIや導線が設計されてきました。しかしエージェントが情報取得や意思決定を担うようになると、視覚的なわかりやすさよりも、データとしての読みやすさが重要になります。

a16zが示しているのは、人間向けの分かりやすさが不要になるという話ではありません。優先順位が変わるという指摘です。今後のコンテンツ制作では、文章構造や意味の明確さ、データの整理といった機械可読性が、これまで以上に重要になります。


AIネイティブ大学が登場する

2026年には世界初の「AIネイティブ大学」が登場するとa16zは予想しています。

https://chatgpt.com/ja-JP/business/education/

実際に、既に前兆となる取り組みも始まっています。アメリカではASU(アリゾナ州立大学)が、国内では滋賀大学がChatGPTの大学向けプラン「ChatGPT Edu」を導入しているのです。

一方でAIネイティブ大学は、単なる業務効率化に留まりません。授業内容や履修計画、研究者同士の協働、さらには校舎の運用までが、リアルタイムのデータフィードバックをもとに更新され続けます。大学そのものが「学習し続けるシステム」として振る舞うのです。

今後は単なるツール導入にとどまらず、教育システムそのものをAI前提で再設計する大学が登場すると考えられます。


日本は「失われた30年」をチャンスに変える?

日本を拠点とする独立系VCのCoral Capitalは、「失われた30年」は必ずしも不利な前提ではなく、条件次第ではチャンスに転じ得ると指摘しています。

日本では労働力不足がすでに現実の経営課題となっており、人手に依存しない生産やサービス提供への需要が高まっています。この環境は、ロボティクスやAIエージェントを社会実装するうえで、極めて強いインセンティブになるはずです。

それに加えて、近年の米中関係の悪化により、サプライチェーンの再構築が進む中で、日本は地政学的に安定した製造拠点として再評価されつつあります。Coral Capitalは、この動きを過去の朝鮮特需になぞらえ、日本に新たな経済機会が生まれる可能性を指摘しています。

日本全体がロボティクスやAIに積極投資すれば、「失われた30年」は停滞の象徴ではなく、次の成長への助走期間として再解釈される可能性があります。


まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

・AIエージェントが実務を担うようになることで、2026年は「AGI元年」と呼べる転換点になる可能性がある。

・音声AIエージェントは、単発の自動応答を超え、業務全体のワークフローを担う存在へと進化する

・今後は人間ではなくAIエージェントに読まれ、使われることを前提としたコンテンツ設計が重要になる

・AIネイティブ大学の登場により、教育は部分最適ではなく、AI前提で再設計されるフェーズに入る

・日本は人口減少や国際情勢の変化を背景に、ロボティクスとAIの社会実装を進めることで成長機会を得られる可能性がある

2026年のトレンドを俯瞰すると、共通して見えてくるのは「AIを使うかどうか」ではなく、「AIを前提に社会や産業を設計できるか」という問いです。

AIエージェント、音声UI、教育、そして日本の産業構造まで含めて考えると、2026年は従来の延長線上では語れない年になります。

変化を脅威と捉えるか、前提条件として受け入れるかによって、個人や企業、国の立ち位置は大きく変わっていくでしょう。


《決算が読めるようになるノート》

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