ソニーグループは、エンタテインメントとテクノロジーを融合した企業として知られています。
音楽や映画、カメラ、ゲームまでを一体の価値として展開し、世界中の人々に「感動体験」を届けながら収益を築いてきました。
2026年3月期決算(2025年度実績)は、その戦略が実を結んだ一年となりました。
過去最高益の裏で見えた収益力の底上げ

2025年度の売上高は12兆4,796億円と前年より4%増加し、営業利益は1兆4,475億円と13%の増益となりました。
この営業利益はソニーの歴史のなかでも最高額です。営業利益率も11.6%と前年から上昇し、収益基盤の強さが浮き彫りになりました。
最終損益は金融事業の切り離しに伴う特別損失計上の影響で3,268億円の赤字となりましたが、本業の好調さは揺るぎません。

2027年3月期(2026年度)の見通しでは、売上高12兆3,000億円、営業利益1兆6,000億円、最終利益1兆1,600億円を見込み、再び過去最高益を更新する見通しです。

ソニーの成長を支えているのは「ゲーム」「音楽」「半導体」という三つの柱です。
いずれも2025年度に過去最高益を記録しており、エンタメと技術の両輪が着実に成長を続けています。
ゲーム事業 ハードからサービスへ進化

ソニーの象徴ともいえるのが、ゲーム&ネットワークサービス事業です。
売上高は4兆6,857億円、営業利益は4,633億円と過去最高を記録しました。
「プレイステーション5(PS5)」の累計販売台数は9,300万台を超え、ゲームやオンラインサービスを利用する月間アクティブユーザー数は1億2,500万人に達しました(資料10ページ)。かつてのように本体(ハード)を販売して利益を上げる構造から、いまはソフトやオンラインサービスで継続的に利益を生み出す仕組みに転換しています。
特にデジタル版ソフトの販売比率は85%と、前年より5ポイント上昇しました。
2026年度は売上約4兆4,000億円、営業利益6,000億円を見込み、前期に発生した子会社「バンジー」関連の特別費用の反動も寄与すると見られます。












