この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2026年1月21日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)が2025年12月期通期決算を発表しました。
世界有数のヘルスケア企業である同社は、医薬品と医療機器の両事業を軸に、長年にわたり安定成長を続けてきました。中でも近年は、成長領域への資源配分や事業ポートフォリオの再構築が進み、企業としての質が一段と変化しつつあります。
今回の決算は、単なる業績の良し悪しだけでなく、J&Jがどのような構造で成長を生み出しているのかを読み解くうえで示唆に富む内容となっています。
本記事ではJ&Jの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
この記事では、1ドル=150円として、日本円も併せて記載しています。
J&Jとは?
1886年に創業されたJ&Jは、Innovative Medicine(医療品医薬品事業)とMedTech(医療機器事業)の2事業を中核に、医薬品から医療機器までを幅広く展開するグローバルヘルスケア企業です。

Innovative Medicineでは、Oncology(腫瘍学)、Immunology(免疫学)、Neuroscience(神経科学)といった高成長かつ専門性の高い疾患領域に注力し、複数の大型ブランドを育成しています。
特定領域に集中しながらも、ポートフォリオ全体として分散が効いている点が特徴です。

一方でMedTech事業では、Cardiovascular(心臓血管)、Surgery(手術)、Vision(視力)の3分野を軸に、診断、治療、術後ケアまでをカバーする製品群を展開しています。
消耗品、デバイス、プラットフォーム型製品を組み合わせることで、安定した需要と継続的な収益機会を確保しています。
Innovative MedicineとMedTechを両立させることで、J&Jは景気や製品ライフサイクルの影響を受けにくい事業構造を構築しています。
J&J 2025年12月期通期決算(2025年1月~2025年12月)

J&Jの2025年12月期通期決算(2025年1月~2025年12月)を見ると、売上高はYoY+6.0%の$94.2B(約14.1兆円)となり、堅調な成長を維持しています。
また、営業利益に相当するGAAP earningsはYoY+90.6%の$26.8B(約4.0兆円)と大きく改善し、収益性が一段と高まりました。
ではJ&Jは、どのような事業群によってこの収益成長を実現しているのでしょうか。ここから先では、$1B超え事業を量産できる理由を、具体的な決算ポイントから掘り下げていきます。
この記事は、米国ヘルスケア企業の決算を体系的に理解したい方、自社の事業多角化やプロダクト戦略を考えるうえで参考事例を探している方、ヘルスケア業界の中長期トレンドを理解したい方に最適な内容になっています。
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