売上減でも利益39%増?スクウェア・エニックス・ホールディングス決算に見る収益改革の成果

売上減少も利益率向上やコスト見直しで利益39%増、IP資産やライツ事業強化が好調。

決算が読めるようになるノート 決算解説
売上減でも利益39%増?スクウェア・エニックス・ホールディングス決算に見る収益改革の成果
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スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」など世界的な人気IPを擁する国内大手ゲーム会社です。この記事では、2026年2月5日に発表された第3四半期決算を詳しく分析していきます。


売上減でも営業利益39%増、その背景とは

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス 2026年3月期第3四半期決算説明会資料

2026年3月期第3四半期累計の売上高は2,154億円となり、前年同期の2,485億円から331億円の減収となりました。一方で営業利益は463億円を計上し、前年同期の333億円から130億円の増益、増益率にして約39%という大幅な伸びを記録しています。

特筆すべきは営業利益率の改善です。前年同期の13.4%から21.5%へと8.1ポイントも上昇しました。売上が減少する中でこれだけ利益率が向上したということは、コスト構造の見直しや不採算事業の整理が進んだ証左といえます。

経常利益も531億円と前年同期比154億円の増益となりました。ただし、親会社株主に帰属する四半期純利益は256億円で、前年同期比わずか9億円の増加にとどまっています。これは特別損失の計上が影響したものと考えられます。

事業別に見る収益構造の変化

HDゲームはカタログタイトルが下支え

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス 2026年3月期第3四半期決算説明会資料

HDゲーム部門の売上高は501億円で前年同期の600億円から99億円減少しました。しかし営業利益は128億円となり、前年同期の46億円から82億円もの増益を達成しています。

この増益の要因として挙げられているのが、新作タイトルの底堅い販売に加え、カタログタイトル(過去作品)の売上が前年を上回ったことです。ゲーム業界では、発売から時間が経過した作品がセールやサブスクリプションサービスを通じて継続的に収益を生む「ロングテール」型のビジネスモデルが重要性を増しています。スクウェア・エニックス・ホールディングスが持つ豊富なIP資産が、安定的な収益基盤として機能していることがうかがえます。

当期の主な新作としては、「ドラゴンクエストI&II HD-2D Remake」が発売され、Nintendo Switch版に続きXbox版やPC版も展開されました。

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