この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2026年5月14日、カバー株式会社が2026年3月期通期決算を発表しました。
日本最大級のVTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーは、ここ数年でVTuber市場を代表する企業へ成長し、配信やライブだけでなく、グッズ、ライセンス、ゲームなど収益源を広げてきました。
一方で今回の決算では、利益減少やメタバース関連資産の減損など、これまでの成長路線とは異なる変化も見られます。
そのため、今回の決算は単純な業績の良し悪しよりも、「今後どこへ投資し、何を成長の柱にしていくのか」を読み解くことが重要になりそうです。
本記事ではカバーの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
カバーとは?

カバーは、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するエンタメ企業です。2026年3月末時点で所属VTuberは84名、登録者100万人超のVTuberは43名にのぼり、総チャンネル登録者数は9,502万人となっています。
また、海外視聴者比率は27.5%となっており、日本発のVTuber文化を海外へ広げながら、TCG(トレーディングカードゲーム)やゲームなどを通じて巨大なグローバルコンテンツ市場を狙っています。
カバー 2026年3月期通期決算(2025年4月~2026年3月)

カバーの2026年3月期通期決算(2025年4月~2026年3月)を見ると、売上高はYoY+13.7%の493億円となりました。一方で営業利益はYoY-11.8%の70.6億円、純利益はYoY-45.7%の30.2億円となっており、増収減益の決算となっています。
利益が減少した背景には、低回転在庫の評価減や、メタバース事業「ホロアース」に関連する開発資産の減損など、一時的な費用計上がありました。
ただしカバー自身は、これらを単なる損失ではなく「成長基盤強化」のための構造改革として位置づけています。
つまり今回の決算で注目すべきなのは業績そのものではなく、カバーがどこへ投資し、何を諦め、次の成長をどこに見据えているのかです。
次章からは、その変化が最も表れている3つのポイントを見ていきます。
この記事は、VTuber業界の今後に関心がある方、エンタメ企業のIPビジネスに関心がある方、メタバース事業の失敗事例やピボット戦略に興味がある方に最適な内容になっています。
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