この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2026年6月12日、株式会社アストロスケールホールディングス(以下、アストロスケール)が2026年4月期通期決算を発表しました。
宇宙ごみ除去や衛星寿命延長サービスなど、「軌道上サービス」を手掛けるアストロスケール。宇宙産業への注目が高まる中で、同社は日本を代表する宇宙ベンチャーの1社として事業拡大を続けています。
一方で、宇宙ビジネスは技術開発だけでなく、どのように安定した収益モデルを構築するのかが大きな課題です。今回の決算では、業績の進捗だけでなく、将来の成長に向けた資金調達や事業戦略についても多くの情報が開示されました。
アストロスケールは今後どのような姿を目指しているのでしょうか。本記事ではアストロスケールの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
アストロスケールとは?
アストロスケールは2013年に創業した宇宙ベンチャーです。宇宙空間で人工衛星の点検や燃料補給、寿命延長、スペースデブリ(宇宙ごみ)の除去などを行う「軌道上サービス」の実現を目指しています。
同社は2024年6月に東証グロース市場へ上場しました。現在は日本だけでなく、英国、米国、フランスなどにも拠点を展開し、各国政府や防衛機関と連携しながら事業を拡大しています。
特に近年は、宇宙インフラの重要性が高まる中で、防衛分野や衛星運用分野での需要拡大が期待されています。
アストロスケール 2026年4月期通期決算(2025年5月~2026年4月)

アストロスケールの2026年4月期通期決算(2025年5月~2026年4月)を見ると、プロジェクト収益はYoY+89.0%の115.1億円、売上収益はYoY+141.8%の59.4億円となりました。
営業損失は99.8億円と赤字が続いているものの、前年の187.6億円の赤字から大幅に改善しています。
また、同社は通期で初めて売上総利益の黒字化を達成しました。研究開発費についても、寿命延長サービス衛星「LEXI-P」の製造コストを資産計上したことで大きく減少しています。
一方で、今回の決算で最も注目したいのは業績そのものではありません。アストロスケールは現在、「個別案件を受注する会社」から「継続的に受注が積み上がる会社」への転換を進めています。
次のパートでは、その成長戦略の中核となる「継続受注モデル」について見ていきましょう。
この記事は、宇宙ビジネスがどのように収益化されるのか知りたい方、防衛関連ビジネスと宇宙産業の関係を学びたい方、将来有望なディープテック企業を探している方、宇宙ごみ除去ビジネスの将来性に関心がある方に最適な内容になっています。
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