ヒント:ペットフードではなく〇〇を提供している
2026年4月23日、犬猫生活株式会社が東証グロース市場に上場しました。
近年、ペット市場は拡大を続けています。しかし、その背景にあるのは飼育頭数の増加ではありません。むしろ犬の飼育頭数は減少傾向にある中で、市場規模は成長を続けています。
そんな市場環境の中、犬猫生活は国産・無添加のペットフードを中心に事業を拡大し、上場を果たしました。同社は単なるペットフードメーカーではなく、独自の戦略によって高い成長率と収益性を実現しています。
一方で、ペットフード市場においては既に国内外の大手メーカーがしのぎを削っており、その中でも2018年に創業した犬猫生活は、決して先発企業ではありません。
では、なぜ犬猫生活は「後発D2C」でありながら上場できたのでしょうか。その理由を解説していきます。
犬猫生活とは?

犬猫生活は、国産・無添加のオリジナルペットフードを企画・販売するD2C企業です。主力商品であるペットフードは、自社ECを中心に販売されています。
一方で同社は、単なるペットフードメーカーではありません。動物病院やトリミングサロンの運営といった生活サービス事業や、イベント運営などのエンターテイメント事業も展開しています。
これらの事業を通じて得た顧客との接点や信頼をフード販売へ活用することで、ブランド認知の向上につなげています。
ペット市場は高価格化が明確に進んでいる

まず注目したいのは、国内のペット市場が拡大を続けている点です。
目論見書内で引用されている「2025年ペット関連市場マーケティング総覧」によれば、ペットフード・ペットケア用品・生活用品を合計した市場規模は2022年から2027年で拡大する見通しにあります。

興味深いのは、市場拡大の背景に飼育頭数の増加がないことです。
実際には犬の飼育頭数は減少傾向にあり、犬猫合計でも大きな増加は見られませんが、それでもペットフード末端市場は2020年の5,822億円から2027年には7,889億円まで拡大すると予測されています。

市場成長を支えているのは、1頭あたりの支出額の増加です。主食用フードへの月間支出額は犬・猫ともに上昇しており、総支出額も2020年から2024年にかけて大きく伸びています。
つまり現在のペット市場は、「飼育頭数の増加」ではなく「高価格化・プレミアム化」によって成長している市場だと言えるでしょう。
その点で、プレミアム路線のペットフードを販売する犬猫生活は、その市場トレンドに対して適切なポジショニングができていると言えます。
しかし、高価格化という追い風があるからといって、すべてのペット関連企業が成長できるわけではありません。
なぜ犬猫生活は「後発D2C」でありながら上場までたどり着くことができたのでしょうか。
この記事は、D2Cビジネスの成功要因を学びたい方、ペット業界の成長性を理解したい方、自社ECを活用した事業成長に関心がある方に最適な内容になっています。
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