この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2026年6月11日、株式会社スリー・ディー・マトリックス(以下、3Dマトリックス)が2026年4月期通期決算を発表しました。
3Dマトリックスは、自己組織化ペプチド技術を活用した止血材や創傷治癒材を開発・販売する医療ベンチャーです。これまで長年にわたり研究開発と海外展開を進めており、近年は米国市場を中心に事業規模を拡大しています。
創薬ベンチャーやバイオベンチャーは黒字化まで長い時間を要するケースが少なくありません。その中で、同社はどのような戦略で事業を成長させ、収益化を実現したのでしょうか。
また、今回の黒字化は一時的なものなのか、それとも継続的な利益成長の始まりなのでしょうか。
本記事では3Dマトリックスの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
3Dマトリックスとは?

3Dマトリックスは、自己組織化ペプチド技術を用いた医療機器を開発・販売する創薬ベンチャーです。
体内に入るとペプチドがナノファイバーを形成してゲル化し、止血材や創傷治癒材などに応用できる点が、自己組織化ペプチド技術の特徴です。

同社の製品は、すでに日本・米国・欧州で上市(販売開始)されています。
特に米国では癒着防止材、止血材、後出血予防材、創傷治癒材まで展開しており、グローバルでの適応拡大が成長戦略の中心になっています。
3Dマトリックス 2026年4月期通期決算(2025年5月~2026年4月)

3Dマトリックスの2026年4月期通期決算を見ると、売上高はYoY+57%の108.9億円、営業利益は13.4億円となり、創業以来初となる営業黒字を達成しました。
売上拡大に加えて粗利率も63%から78%へ改善しており、利益成長が売上成長を上回る形となっています。これまで赤字が続いていた同社ですが、ついに収益化フェーズへ移行したと言えそうです。
では、3Dマトリックスはなぜここまで急速な黒字化を実現できたのでしょうか。
この記事は、バイオベンチャーがどのように収益化するのか知りたい方、医療機器ビジネスの成長モデルを学びたい方、日本発の医療ベンチャーの海外展開に関心がある方に最適な内容になっています。
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