髙島屋は、国内外に百貨店・商業施設を展開する老舗総合小売グループです。百貨店事業を核に金融・商業開発・建装など多角的な事業を手がけ、上質な買い物体験を通じて顧客の豊かな暮らしを支えています。
当初計画を超えた大幅増益の実態
髙島屋の2027年2月期第一四半期は、各段階利益とも大幅増益となり、当初想定を上回る推移となっています。国内百貨店業では、国内顧客・インバウンド売上高の増大に加え、コストコントロールを推進したことにより、営業増益を牽引しました。

連結の総額営業収益は2,614億円と前年比+8.4%増収。販管費の増加を最小限に抑制しながら、営業利益は160億円(前年比+33億円)の増益を達成しています。営業利益率も6.1%(前年比+0.9ポイント)に改善されており、着実に収益体質が強化されています。
経常利益は165億円(前年比+50億円)、純利益は111億円(前年比+41億円)と、すべての利益段階で大幅な増益を記録しています。支払利息の増加がありながらも、円安による為替差益が増益幅をさらに拡大させた形です。
国内百貨店業が稼ぐ力を取り戻した理由

連結の営業増益33億円のうち、最大の貢献をしたのは国内百貨店業の23億円増益です。成長の柱である金融業・海外商業開発業は計5億円の増益と全体を押し上げており、その他セグメントにおいても概ね当初想定通りの水準となっています。

国内百貨店業の総額営業収益は2,142億円(前年比+7.5%)と増収となっています。営業利益は75億円と前年の52億円から大きく改善し、営業利益率も3.5%(前年2.6%)に上昇しています。

総売上高は前年比+10%と大きく伸長しており、国内顧客・インバウンドいずれも大きく伸長しています。国内顧客は外商・外商以外とも大きな差はなく、前年度からの堅調な推移が継続しています。
高額品・衣料雑貨・食料品、三商品が揃って伸長
商品カテゴリー別に見ると、髙島屋の強みが鮮明に浮かび上がります。

売上構成比が大きい衣料・雑貨、高額品、食料品はいずれも前年から伸長しています。特に衣料・雑貨はプラスに転換し、重点取引先との商品強化策(正価品)も寄与しています。
高額品は前年比+20%、食料品は物産展等の堅調もあり安定した推移が継続しています。値引き頼みではなく定価での販売力が高まっていることは、今後の収益性向上においても大きな意味を持っています。












