この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2025年9月11日、デジタルグリッド株式会社が2025年7月期通期決算を発表しました。
同社は電力取引のデジタル化や再エネ普及を支えるプラットフォームを運営しており、近年注目度が高まっています。
その中で今回の決算では、系統用蓄電池に100億円投資することが発表されました。
本記事ではデジタルグリッドの最新決算を解説しながら、なぜ同社が蓄電池に100億円投資するかについて迫っていきます。
デジタルグリッドとは?

デジタルグリッドは、電力の直接取引を可能にする「デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)」を提供する企業です。DGPによって、需要家は自社の再エネ比率や調達方針に合わせて電力を柔軟に調達でき、発電家も多様な顧客に電力を届けることができます。

同社は発電家と需要家を仲介するプラットフォームとして機能し、特に再エネ電源との直接取引において手数料収入を得ています。再エネ需要が拡大する中、プラットフォームを通じた収益機会は今後さらに増える見込みです。
デジタルグリッド 2025年7月期通期決算(2024年8月~2025年7月)

デジタルグリッドの2025年7月期の通期業績は、売上高がYoY+75.0%の61.5億円、営業利益もYoY+77.2%の27.4億円と大幅増収増益となりました。
期初計画をそれぞれ10.1%、16.1%上振れして着地しており、堅調な成長を確認できます。
一方で、来期の計画では、売上高はわずかYoY+2.1%の62.8億円とほぼ横ばい、営業利益はYoY-13.8%の23.6億円と減益予想となっています。
このネガティブな見通しを嫌気し、決算発表翌日には株価がストップ安となるなど、市場からは厳しい反応が見られました。
この記事は、再エネビジネスに興味がある方、エネルギー業界の関係者の方、企業のサステナビリティの担当者の方に最適な内容になっています。
ここから先は、有料コンテンツになります。月額980円の定期購読にお申し込みください。定期購読では、この記事だけでなく、「決算が読めるようになるノート」の過去の有料記事も含めて閲覧することができます。
定期購読は初月無料のため、まずはお気軽に試してみてください。
有料版をご購入いただくと、以下のコンテンツをご覧いただけます。
・電力PF事業は〇〇への営業強化・再エネPF事業はCAGR〇〇%超えを目標に・系統用蓄電池に100億円投資する理由・まとめ