この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2025年10月10日、株式会社ほぼ日が2025年8月期通期決算を発表しました。
主力事業である「ほぼ日手帳」は国内外で堅調に推移し、売上高・利益ともに前年を上回る結果となりました。
特に海外では北中米やヨーロッパで販売が拡大しており、グローバルブランドとしての存在感が一段と高まっています。
さらに、来期には販売部数100万部突破を見込み、新たにアプリのリリースも予定されています。
創業以来掲げてきた「生活のたのしみをつくる」という理念のもと、ブランド体験の幅をどのように広げていくのか。
本記事では、ほぼ日の最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
ほぼ日とは?
コピーライターの糸井重里氏によって設立された企業です。自社メディア「ほぼ日刊イトイ新聞」を中心に、生活文化に根ざした商品やイベントの企画・販売を行っています。
主力事業「ほぼ日手帳」は1日1ページを基本とした作りで、スケジュールだけでなく、日記や推し活の記録など、大きなスペースにライフスタイルにあわせてユーザーが自由に好きなことを書けるようになっています。またページ端に、ほぼ日に掲載された対談やコラムから名言を抜粋して載せており、新しいページをめくるのが楽しみになる仕掛けもあります。国内外に多くのファンを持つほか、アパレルや食品、イベントなど幅広い領域へ事業を拡大しています。
創業以来「生活のたのしみをつくる」という理念のもと、ものづくりとメディア運営を融合させた独自のビジネスモデルを築いています。
ほぼ日 2025年8月期通期決算(2024年9月~2025年8月)

ほぼ日の2025年8月期通期決算を見ると、売上高はYoY+15.2%の86.8億円となり、堅調な伸びを示しました。主力の「ほぼ日手帳」を中心に販売が拡大し、海外の直営販路でも売上が増加しています。
一方で、「生活のたのしみ展」に関連する一時的な費用発生や、管理部門の人員増加によって販管費が上昇したため、営業利益はYoY+12.7%の6.2億円にとどまりました。
結果として、増収増益ではあるものの、利益率の改善幅は限定的な決算となりました。
この記事は、ほぼ日手帳を利用したことがある方、D2Cブランドの動向を追っている方、ブランディング戦略でヒントを得たい方に最適な内容になっています。
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・〇〇を中心に海外売上高が成長・来期はほぼ日手帳の販売部数100万部突破を見込む・ほぼ日手帳アプリを2025年10月に公開・まとめ