オリエンタルランド最高益達成も利益率低下、コスト増への対応は?組織改正で効率化図る

オリエンタルランドは上半期最高益を更新もコスト増で利益率低下。組織改正や新施策により長期成長を目指している。

決算が読めるようになるノート 決算解説
オリエンタルランド最高益達成も利益率低下、コスト増への対応は?組織改正で効率化図る
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  • 株式会社オリエンタルランド 2026年3月期 第2四半期決算説明資料
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オリエンタルランドは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営する日本を代表するテーマパーク企業です。ディズニーホテルやイクスピアリなどの周辺事業も展開し、総合的なエンターテインメントリゾートを提供しています。


上半期決算は過去最高を更新 予想も上回る好業績

株式会社オリエンタルランド 2026年3月期 第2四半期決算説明資料

オリエンタルランドが2025年10月30日に発表した2026年3月期第2四半期(上半期)決算は、ファンタジースプリングスやスペシャルイベントの好調を背景に、予想を上回る好業績となりました。

株式会社オリエンタルランド 2026年3月期 第2四半期決算説明資料

連結売上高は3,161億円(前年同期比+6.4%)、営業利益は682億円(同+8.0%)、経常利益は693億円(同+7.9%)、親会社株主に帰属する中間純利益は483億円(同+6.1%)となり、いずれも前年同期を上回りました。

特に連結売上高と営業キャッシュ・フローは過去最高を記録しており、同社は「夏の猛暑などの厳しい環境下でも高い実績を獲得できている」と評価しています。

業績予想との比較でも、営業利益は予想の618億円に対して682億円と64億円(+10.3%)上回りました。この上振れ要因は主に諸経費の減少で、販売促進費の時期ずれやシステム関連費用の計画変更などが寄与しました。

株式会社オリエンタルランド 2026年3月期 第2四半期決算説明資料

ゲスト1人当たり売上高は18,196円と過去最高を更新しました。アトラクション・ショー収入が9,447円(+6.0%)、商品販売収入が5,174円(+3.6%)、飲食販売収入が3,574円(+5.4%)と、すべての収入項目が増加しました。ディズニー・プレミアアクセスの販売好調や、変動価格制による高価格帯チケット構成比の増加が収益を押し上げました。

テーマパークは微減益、ホテルは大幅増益で明暗

テーマパーク事業はコスト増で微減益も実力は堅調

テーマパーク事業の売上高は2,517億円(+5.4%)と増収となった一方、営業利益は497億円(▲0.4%)とわずかながら減益となりました。入園者数は1,225万人とほぼ前年並みでしたが、前年同期にはスペース・マウンテンのクローズ前需要があったことを考慮すると、実質的にはファンタジースプリングスとスペシャルイベントが入園者数を下支えしたと言えます。

月別に見ると、7月は前年のスペース・マウンテンのクローズ前需要の反動が想定以上に響き弱含みましたが、8月は夏期のスペシャルイベントやコンテンツが若年層中心に訴求できました。様々なコンテンツや施策の実施により、入園者数の底上げにつながったとしています。

利益面での減益要因は、人件費が44億円増加(賃金改定や人数増)、諸経費が54億円増加(システム関連費用やメンテナンス費の増加)、減価償却費が17億円増加(ファンタジースプリングスの通期稼働)したことです。商品・飲食原価率は5億円改善しましたが、コスト増を吸収するには至りませんでした。

なお、海外ゲストについては、大阪万博や7月の地震予言の影響などで一時的に弱含みました。また、地方路線の増便によりアジア圏を中心に地方分散が進んでいる点も入園者数に影響を与えたと見られます。

ホテル事業は新規ホテル効果で過去最高益

株式会社オリエンタルランド 2026年3月期 第2四半期決算説明資料

ホテル事業は上半期の最大の勝ち組セグメントとなりました。売上高は561億円(+11.6%)、営業利益は175億円(+41.4%)と大幅な増収増益を達成し、売上高・営業利益ともに過去最高を記録しました。


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