この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2025年10月10日、株式会社良品計画が2025年8月期通期決算を発表しました。売上・利益ともに過去最高を更新し、国内外で堅調な成長を示す内容となりました。特に、海外事業や新たな商品カテゴリーが業績を押し上げたことに注目が集まっています。
一方で、同社は単なる店舗拡大ではなく、ブランド価値の向上と収益性の強化を重視する姿勢を鮮明にしています。無印良品としての世界観を保ちながら、生活者の多様なニーズにどのように応えていくのかが今後の焦点です。
本記事では、良品計画の最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
良品計画とは?
良品計画は、「無印良品」を中心に衣料品、生活雑貨、食品などを展開している小売企業です。1980年に西友のプライベートブランドとして誕生し、1989年に独立しました。現在は日本国内に加えて、中国や東南アジア、欧米など、世界各国で事業を展開しています。
同社は「感じ良い暮らしと社会の実現」を企業理念に掲げ、自社で商品の企画から販売までを一貫して行うSPA(製造小売業)モデルを採用しています。価格競争に依存せず、生活者の課題解決を起点とした商品づくりを強みとしています。
良品計画 2025年8月期通期決算(2024年9月~2025年8月)

良品計画の2025年8月期通期決算を見ると、売上高はYoY+18.6%の7,846億円となり、過去最高を更新しました。国内外での店舗数増加や既存店売上の好調が業績を押し上げた形です。
また、営業利益はYoY+31.5%の738億円と大幅に増加し、営業利益率も9.4%へと改善しました。生産体制の内製化による原価低減や、海外事業の値下げ率改善が利益率の押し上げに寄与しています。
この記事は、小売業界に従事している方、無印良品を日常的に利用している方、消費財メーカーの海外展開に関心がある方に最適な内容になっています。
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・海外事業は〇〇が成長を牽引・スキンケア商品が急成長・来期は1,500店舗超えを目指す・まとめ