この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2025年10月10日、ウォンテッドリー株式会社が2025年8月期通期決算を発表しました。
同社はビジネスSNS「Wantedly」を中心に、企業と個人を「共感」でつなぐ採用プラットフォームを展開しています。
コロナ禍以降、採用市場の回復とともに堅調な成長を続けており、国内だけでなくシンガポールなど海外展開も進めています。
今回の決算では、既存事業の動向に加え、今後の成長戦略に関する新たな方針も明らかになりました。
本記事では、Wantedlyの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
Wantedlyとは?

ウォンテッドリー株式会社は、ビジネスSNS「Wantedly」を運営する企業で、ミッションに「シゴトでココロオドルひとをふやす」を掲げています。
主な収益源は企業による掲載料です。主力事業の「Wantedly」では月5万円からと比較的リーズナブルに求人広告を掲載できるうえに、採用成功した場合の成果報酬は無料です。採用費用を抑えながら、SNSのようなカジュアルな雰囲気で自社のカルチャーに共感する人と繋がることができる点で、企業と若年層の求職者双方から人気を集めています。
2012年に会社訪問アプリ「Wantedly(現Wantedly Visit)」をリリースし、その後「Wantedly People」や「Wantedly Hire」など、企業と個人をつなぐ複数のプロダクトを展開してきました。
現在は、採用管理やチームマネジメントを支援する「Engagement Suite」も展開し、採用・組織づくりのプラットフォームとして進化を続けています。
Wantedly 2025年8月期通期決算(2024年9月~2025年8月)

Wantedlyの2025年8月期通期決算の業績を見ると、営業収益がYoY+4%の49.1億円、営業利益がYoY+3%の16.4億円となりました。
顧客単価の改善が増収の主な要因で、新規事業領域への投資を進めながらも、営業利益率も34%と高水準を維持しました。
一方で来期は、大幅な減益を予定しています。
この減益予想の背景には何があるのでしょうか?
この記事は、IT企業に勤める20代から30代のビジネスパーソンの方、スタートアップやSaaS業界関係者の方、採用・人事担当者の方、Wantedlyを利用したことがある方に最適な内容になっています。
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