ヒント:〇〇と〇〇が一緒になるのは初めて。
2025年5月29日、NTTドコモは住信SBIネット銀行の普通株式に対してTOB(公開買い付け)を開始し、同社を完全子会社化する予定であることを発表しました。
トータルでの買収金額は約4,200億円になる見込みで、日本国内だと極めて大きい規模のM&Aになります。
2023年に国内大手証券会社・マネックス証券を子会社化するなど、近年はNTTドコモの積極的な金融事業強化が見受けられますが、ついに今回の買収で、銀行を手にいれることになります。
しかし、4,200億円という数字はNTTドコモにとっても負担の大きい金額です。はたして住信SBIネット銀行を4,200億円で買収する必要はあったのでしょうか。
本記事ではNTTドコモによる住信SBIネット銀行の買収について、徹底解説していきます。
通信キャリア4社の決算比較

通信キャリア4社の売上高を比較すると、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIは売上高が6兆円前後で推移している一方で、楽天は2.3兆円に留まっている状況です。

また、営業利益についてもNTTドコモ、ソフトバンク、KDDIは営業利益率が15%から20%ほどですが、楽天は2.3%となんとか黒字を維持している状態です。
このように通信キャリア4社の決算を比較すると、元々通信キャリア事業に参入していたNTTドコモ、ソフトバンク、KDDIは高い収益性を維持していますが、参入したばかりの楽天は苦戦している状態であることがわかります。
この記事は、NTTドコモや住信SBIネット銀行を利用している方、フィンテックに興味がある方、金融DXに携わっている方に最適な内容になっています。
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・Q. NTTドコモが住信SBIネット銀行を買収!4,200億円は妥当なのか?決算で読み解く買収の真意の答え・NTTドコモがどうしても銀行を手に入れたかった理由・〇〇と〇〇が一緒になるのは今回が初・住信SBIネット銀行側のメリットとは?・NTTグループ再編の流れも見逃せない・ユーザー体験はどう進化する?・まとめ