この記事は星島てるによるゲスト投稿です。
2025年4月24日、Intelが2025年Q1決算を発表しました。
近年、NVIDIAやTSMCなどの半導体メーカーが絶好調ですが、Intelはその流れに乗り切れていません。
かつてはPC用半導体メーカーとして主導権を握っていましたが、スマートフォンの波に乗ることができず、AI用半導体についても大きな遅れを取っています。
そんな中、2025年3月にCEOが交代され、半導体業界に精通しているリップブー・タン氏が就任しました。
そして経営立て直しの一環として、20%超えの人員削減を計画していると報じられています。
本記事ではIntelの最新決算をいくつかのポイントに絞って解説していきます。
この記事では、1ドル=150円として、日本円も併せて記載しています。
Intelとは?
Intelは米カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーで、世界有数のマイクロプロセッサ開発企業です。
パソコンやサーバーに搭載されるCPU「Core」シリーズで広く知られています。
一時は業界のトップを走っていましたが、近年は製造技術の遅れでNVIDIAやAMDとの競争で劣勢となっています。特にAI向け半導体における最先端の製造工程で遅れを取っており、近年のAIブームの流れに乗ることができていません。
Intel 2025年Q1決算(2025年1月~3月)

Intelの2025年Q1決算(2025年1月~3月)を見ると、売上高はYoY-0.4%の$12.7B(約1.9兆円)で、粗利率もYoY-5.9pptsの39.2%となり、全体的に業績が悪化しています。

また、2025年Q1の非GAAPベースでの営業利益は$0.7B(約1,050億円)で、2024年Q3には$2.4B(約3,600億円)の営業損失を出しています。
この記事は、個人投資家の方、IT業界に従事している方、半導体業界への就職を考えている方に最適な内容になっています。
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