ヒント:一般的に黒字化のポイントとしては、売上高に対するコスト構造が考えられます。
クラウド会計・バックオフィス業務支援のSaaS企業であるfreee・マネーフォワードの2社の決算が発表されました。
直近の決算発表会にて、freee・マネーフォワードの2社ともARRが300億円を突破したことが発表されました。同時にARR300億円を突破してもARR成長率は2社とも高い水準にあり、依然として成長が続いていることが分かりました。
ただし、freeeは2四半期連続で営業黒字化を実現している一方で、マネーフォワードは営業利益ベースでは引き続き赤字となっています。
今回の記事では、前半は2社のARRについて解説し、後半では両社の業績を深掘りした上で、黒字化のポイントを考察していきます。
マネーフォワードとfreeeのどちらも直近のARRは300億円を突破

上図は、freee・マネーフォワードのARRとARR成長率です。
直近のARRとARR成長率を見ると、以下のようになります。
●直近のARRとARR成長率
・freee:ARR300.1億円、YoY+29.1%
・マネーフォワード:ARR300億円、YoY+29.6%
freeeとマネーフォワードの2社は、どちらも直近でARR300億円を突破しています。2社ともARR成長率は高い水準ですが、マネーフォワードはfreeeのARR成長率を上回る伸びを見せています。
またマネーフォワードはFY2025のARR見通しを発表しており、ARR391.8億円(YoY+30.6%)~411.6億円(YoY+37.2%)となっています。このようにマネーフォワードのFY2025 ARR成長率は、FY2024実績以上を目指しており、注目です。
(参考)マネーフォワード Financial Results Fiscal Year 2024(36スライド目)
本記事では、2社の業績を深掘りし、黒字化のポイントを考察します。
この記事は、SaaSを中心とした新規事業に携わる方や興味がある方はもちろん、事業戦略に関心がある方に最適な内容になっています。
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・Q. ARRが300億円突破したfreee・マネーフォワード!黒字化のポイントは?の答え・直近のfreeeは2Q連続黒字化を達成し、通期黒字化へ・マネーフォワードはEBIDAベースでは黒字だが、営業利益ベースでは赤字・freeeとマネーフォワードのコスト構造の違い・マネーフォワードが大きな投資をする背景とは?・まとめ