この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2025年12月11日、株式会社くら寿司が2025年10月期通期決算を発表しました。
原材料価格の上昇が続く中、外食業界では収益構造の変化が注目されています。とりわけ米や魚介類は価格変動の影響を受けやすく、各社の対応力が決算に色濃く表れる局面です。
こうした環境下で、くら寿司は売上成長を維持しつつ、独自の施策によって事業運営を進めてきました。海外展開や集客施策、商品設計の工夫など、決算資料からは同社の戦略的な意思決定が読み取れます。
本記事では、くら寿司の最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
くら寿司とは?
くら寿司は、国内外で回転寿司チェーンを展開する外食企業で、日本、米国、アジアを中心にグローバルに事業を拡大しています。
最大の特徴は、大手回転寿司チェーンの中で唯一「回転レーンで寿司を提供する」仕組みを維持し続けている点にあります。特許技術である抗菌寿司カバーや、ビッくらポン!に代表されるエンタメ性の高い仕組みを組み合わせることで、価格競争に依存しない独自の顧客体験を構築してきました。
近年はコラボ施策や海外展開を強化し、原材料価格が上昇する環境下においても、商品設計と運営力で収益性を確保する経営を進めています。
くら寿司 2025年10月期通期決算(2024年11月~2025年10月)

くら寿司の2025年10月期通期決算(2024年11月~2025年10月)を見ると、売上高はYoY+4.3%の2,451億円となり、過去最高を更新しました。
営業利益はYoY-4.2%の54.6億円と前年からは減少したものの、会社計画に対しては超過達成となっており、原材料価格が上昇する厳しい環境下でも一定の収益力を維持しています。
では、こうした業績の背景にはどのような事業構造や施策があったのか、次から具体的に見ていきます。
この記事は、飲食業界のビジネスモデルを決算から学びたい方、価格転嫁をせずに原価率をコントロールする方法を理解したい方、数字に責任を持つマネジメントの立場を目指している方に最適な内容になっています。
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