不動産の成長性と安定性を両立するトーセイ 4期連続で最高益を更新できた背景とは?

トーセイは多角経営とポートフォリオ戦略で4期連続最高益を達成し、安定と成長を両立している。

決算が読めるようになるノート 決算解説
不動産の成長性と安定性を両立するトーセイ 4期連続で最高益を更新できた背景とは?
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トーセイは、不動産再生・開発・賃貸・ファンド運用・管理・ホテル運営の6事業を展開する総合不動産会社です。首都圏を中心に中古・中小不動産の再生に強みを持ち、売買事業と安定事業のポートフォリオ経営でリスク分散を図っています。


2025年11月期決算ハイライト

4期連続で過去最高を更新

トーセイ株式会社 2025年11月期 決算説明資料

トーセイの2025年11月期決算は、売上高・利益ともに4期連続で過去最高を更新する好決算となりました。売上高は946億円で前期比15.2%増、営業利益は223億円で同20.8%増、税引前利益は206億円で同18.8%増、当期利益は約148億円で同23.3%増となっています。

特筆すべきは、中期経営計画の最終年度目標である税引前利益190億円を1年前倒しで達成したことです。ROEも15.3%と前期の13.9%から大きく上昇しており、資本効率の面でも着実な改善が進んでいます。

なぜ景気変動に強いのか──ポートフォリオ経営の仕組み

トーセイが4期連続で最高益を達成できた背景には、売買事業と安定事業を組み合わせた独自のポートフォリオ経営があります。

トーセイ株式会社 2025年11月期 決算説明資料

売買事業(不動産再生・開発)は高い収益性を誇る成長ドライバーですが、不動産市況の影響を受けやすいという特性があります。一方、安定事業(賃貸・ファンド・管理・ホテル)は市況に左右されにくく、継続的な収益が見込めるストックビジネスと言えます。

トーセイ株式会社 2025年11月期 決算説明資料

この2つを組み合わせることで、好況時には売買事業で利益を伸ばし、景気後退局面では安定事業が経営を下支えする構造を実現しています。実際、コロナショック時にも安定事業が経営を支え、比較的短期間で業績を回復させた実績があります。

固定費を127%カバーする収益構造

この経営モデルの強さを示すのが「固定費カバー率」です。2025年11月期は安定事業の売上総利益234億円が固定費184億円を127.6%カバーしており、仮に売買事業の収益がゼロになったとしても、安定事業だけで固定費を賄える状態にあります。

トーセイ株式会社 2025年11月期 決算説明資料

また、自己資本比率は33.4%(前期比0.7ポイント上昇)、ネットD/Eレシオは1.39倍(同0.06ポイント低下)と、積極的な成長投資を行いながらも財務規律を維持しています。

セグメント別業績分析

不動産再生事業:高い利益率を維持

トーセイ株式会社 2025年11月期 決算説明資料

不動産再生事業は売上高391億円(前期比5.2%増)、営業利益63億円(同6.1%増)を達成しました。1棟物件34棟と区分マンション105戸を売却しています。

売上総利益率は23.6%となりました。内訳を見ると、1棟物件は29.1%(前期28.2%)、区分マンションは19.6%(前期17.9%)と、いずれも前期を上回っており、同社のバリューアップ力の高さが数字に表れています。

不動産開発事業:機関投資家向け販売が好調


《決算が読めるようになるノート》