ヒント:Fast Fitness Japanの営業利益率は低下傾向にあるものの、ANYTIME FITNESSの店舗数は大きく増加している
24時間フィットネスジム「ANYTIME FITNESS」を運営するFast Fitness Japanの2025年3月期 第3四半期(3Q)の決算が発表されました。
Fast Fitness Japanの営業利益率は、2023年3月期の22.7%から、2025年3月期 3Q(2024年4月-12月)累計時点で18.4%まで低下しています。
その一方で、ANYTIME FITNESSの直近の店舗数は前年同期比+58店舗と大きく増加しています。ANYTIME FITNESSはフランチャイズによって店舗数を増やしており、現在は全体の84%がフランチャイズ店となっています(2025年3月期 3Q時点)。
ANYTIME FITNESSのフランチャイズオーナーが出店数を増やしている背景には何があるのでしょうか?
今回の記事では、前半でFast Fitness Japanと、競合の24時間フィットネスジムの「chocoZAP」を運営するRIZAPグループの業績を比較・解説し、後半ではFast Fitness Japanの営業利益率が低下傾向にあるにもかかわらず、事業が順調に進んでいる理由を考察しています。
今期のFast Fitness Japanの業績:売上は好調、営業利益率は低下傾向

上図は、Fast Fitness Japanの業績推移です。
2024年3月期(2023年4月~2024年3月)の売上高は、158.2億円(YoY+7.0%)と堅調に推移していました。
同期間の営業利益は、35億円(YoY+4.1%)と売上高と同様に増加しました。
2025年3月期の業績予想は、売上高が188億円-195億円、営業利益が30億-35億円です。売上高は引き続き増加する一方で、営業利益率はさらに低下する見通しです(詳細は後述します)。
なぜ利益率が下がっているのに、出店を加速できるのか。記事の有料部分では、その裏にあるFast Fitness Japanの収益構造と成長戦略を、データを交えて深掘りします。
この記事は、フィットネス事業に携わる方や興味がある方はもちろん、事業戦略に関心がある方に最適な内容になっています。
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・Q. ANYTIME FITNESSの営業利益率が低下傾向、それでも事業が順調な理由とは?の答え・chocoZAPを運営するRIZAPグループの業績は?・Fast Fitness Japanの●●に基づく投資は順調に進捗・ANYTIME FITNESSの●●は前年同期比+58●●と大きく増加・ANYTIME FITNESSの●●の理由は、●●の回復・理由#1 新型コロナウイルス影響からの●●の回復・理由#2 ブランディングと戦略PRによる●●の増加・理由#3 アプリの提供開始と利活用促進による●●の増加・まとめ