この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2025年12月16日、株式会社スマレジが2026年4月期Q2決算を発表しました。
同社はクラウドPOSを起点に、サブスクリプションモデルとキャッシュレス決済を組み合わせた事業展開を進めており、近年はARR（Annual Recurring Revenue：年間経常収益）やGMV（Gross Merchandise Value：流通取引総額）といったKPIの伸びが注目されています。
今回の決算でも、複数の指標において成長の手応えが確認でき、市場からの関心が高まっています。
本記事ではスマレジの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
スマレジとは？
スマレジは、クラウド型POSレジ「スマレジ」を中核とするSaaS企業です。小売店や飲食店を中心に、会計、在庫管理、顧客管理などの業務をクラウド上で一元管理できる点が特徴です。
また、近年はPOSにとどまらず、キャッシュレス決済や周辺サービスを組み合わせることで、店舗運営全体を支えるプラットフォームへと進化しています。
月額課金を軸としたARRの積み上げモデルに加え、GMVの拡大を通じて決済領域の収益性も高めており、SaaSとフィンテックを横断する事業構造を構築している点が同社の強みです。
スマレジ 2026年4月期Q2決算（2025年5月～10月）
スマレジの2026年4月期Q2決算（2025年5月～10月）を見ると、半期売上高はYoY+21.6%の62.6億円と過去最高を更新し、SaaS事業を軸に高い成長が続いています。
一方で営業利益もYoY+11.7%の13.2億円と増益を確保しており、販管費がYoYで増加する中でも、粗利成長によって吸収できている点が特徴です。
また、スマレジは今期のARR目標を94.6億円に設定していましたが、2026年4月期Q2で99.4億円に到達し、半期前倒しでARR目標を達成しました。
次章では、なぜ同社はこのタイミングでARR目標を半期前倒しで達成できたのか、その構造を今回の決算ポイントから掘り下げていきます。
この記事は、自社のKPI管理を考える立場になりたい方、キャッシュレス領域に関心がある方に関心がある方に最適な内容になっています。
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