世界で愛されるキャラクターの力 四半期としては過去最高を更新 サンリオが示した驚異の成長力

サンリオはキャラクターとコラボ成功で売上・利益が過去最高に伸び、国内外事業拡大とコラボ戦略を継続し成長を維持。

決算が読めるようになるノート 決算解説
株式会社サンリオ 2026年3月期第1四半期決算説明資料
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サンリオは「ハローキティ」をはじめとするキャラクターIPを活用したライセンス事業やテーマパーク運営で知られる企業です。2026年3月期第1四半期決算は、国内外での需要拡大を背景に、売上高・営業利益ともに四半期として過去最高を更新しました。

2026年3月期第1四半期 業績ハイライト

サンリオの2026年3月期第1四半期の連結売上高・営業利益は、期初想定を上振れ、四半期として過去最高を記録しました。

『ハローキティ』の周年施策に引き続き、様々なキャラクターの周年施策が好調維持に寄与したことが成長の要因です。また、 好調な第1四半期業績を踏まえて通期業績予想も上方修正しました。

2026年3月期第1四半期の連結売上高は430億97百万円で前年同期比49.1%増、営業利益は201億98百万円で同88.0%増となりました。売上総利益は347億65百万円と前年同期比56.9%増加し、売上総利益率は80.7%と4.1ポイント改善しています。

EBITDA(企業が本業でどれだけ利益を稼いだかを示す「金額」の指標。利払い・税金・減価償却費などを差し引く前の利益で、現金収支に近い稼ぐ力を表す)は208億29百万円と85.3%増加し、EBITDAマージン(EBITDAを売上高で割った「割合」の指標。稼ぐ力を売上に対してどのくらい効率的に出しているかを示す)も48.3%へ大きく上昇しました。

特に国内物販や国内ライセンス事業が期初想定を大きく上回る伸びを示し、販管費も計画を下回ったことが利益面を押し上げました。

大幅な増収増益を支えた要因はキャラクター力

今回の大幅な増収増益を支えた最大の要因は、国内外での複数キャラクター戦略の成功と、それを後押しする大型コラボレーション施策です。

国内物販事業は147億65百万円と前年同期比47.4%増加しました。

国内では『ハローキティ』や『マイメロディ』『クロミ』など幅広いキャラクターを活用し、大手ライセンシー先との協業を強化。SNS発の人気キャラクター『ちいかわ』とのコラボ商品も話題を集め、販売数量と単価双方の伸びに寄与しました。

ライセンス事業も63億39百万円と前年同期比54.6%増となり、『ハローキティ』がスペシャルサポーターを務める『2025 大阪・関西万博』の公式キャラクター『ミャクミャク』とのコラボレーションが大き な反響を呼んだことが成長要因のひとつとなりました。また、ブランド価値の高いパートナーをターゲットとしたコラボレーション戦略や複数キャラクター戦略も引き続き好調に推移し、国内実績が前年を大きく上回る結果となりました。インバウンド需要も追い風となり、国内店舗におけるインバウンド比率は高水準を維持し、購入客数・客単価ともに前年を上回りました。

テーマパーク事業では、サンリオピューロランドの来園者数が35万7千人と前年同期比で大幅増、周年キャラクターの様々な施策、シーズンイベントが集客に寄与しました。また、テーマパーク内限定商品や食事メニューが人気を博し、 来園客数が増加するとともに客単価も増加し売上高が伸長しました。

ハーモニーランドも来園者数が12万1千人となり、50周年の『マイメロディ』や20周年の『クロミ』の関連商品が注目を集め、シーズンイベントなど様々な施策が奏功しました。ゴールデンウイークの天候が良かったこともあり来園客数が伸長しました。 人員体制の強化や修繕などにより販管費が若干増加したものの、チケット単価およびパーク内飲食を含む客単価が過去最高を達成し、前年同期比で増収増益を達成しました。

海外市場では、中国が引き続き成長の牽引役となりました。

株式会社サンリオ 2026年3月期第1四半期決算説明資料

『ハローキティ』に加え『クロミ』などの人気が拡大し、


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