ヒント:「みのや」の営業利益率が優秀な理由は、「おかしのまちおか」と同様にドミナント戦略をしている小売のスーパーが参考になります。
今回は、2025年7月18日に東京証券取引所スタンダード市場に上場した「みのや」を分析します。
「みのや」といえば、首都圏を中心に中京・関西圏にも店舗展開している「おかしのまちおか」で有名な企業です。
直近の2024年6月期通期(2023年7月~2024年6月)決算では、「みのや」の営業利益率は、他小売店と比べて非常に高い水準でした。
今回の記事では、「みのや」の創業ストーリーやビジネスモデルを解説した上で、同社が他社を圧倒する営業利益率を実現できた理由を考察していきます。
お菓子の専門店「おかしのまちおか」で有名な「みのや」

関東・中京・関西を中心にチェーン展開する菓子専門店「おかしのまちおか」を運営する「みのや」は1954年7月に正木鑛一氏によって創業されました。
正木鑛一氏は「みのや」の創業前から、東京都中野区にて個人商店で菓子卸売を行っておりましたが、「みのや」の創業と同時に菓子小売事業を開始しました。
その後、事業は創業者である正木鑛一氏から現代表取締役社長である正木宏和氏にバトンタッチされ、1997年には東京都板橋区に「おかしのまちおか」の原型となる店舗を出店します。
当初は首都圏を中心に店舗展開していましたが、2013年9月には愛知県名古屋市に中京圏1号店となる「イオンタウン名西店」をオープン、その2ヶ月後となる2013年11月には三重県に関西圏1号店となる「イオンモール東員店」をオープンしました。
事業は順調に拡大し、2025年5月に埼玉県川口市に累計300店目となる「ららテラス川口店」をオープンするに至っています。
本記事では、「みのや」の創業ストーリーやビジネスモデルを解説し、同社が優秀な営業利益率を実現できた理由を考察します。
この記事は、小売業に携わる方や興味がある方はもちろん、事業経営に関心がある方に最適な内容になっています。
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・Q.「おかしのまちおか」の「みのや」の収益性が高い独自の理由とは?の答え・「おかしのまちおか」のビジネスモデル・「みのや」の業績・「みのや」は他小売店各社と比べても、高い水準の営業利益率・「みのや」のコスト面の強みは売上原価比率!一方で今後の課題は?・まとめ