この記事は星島てるによるゲスト投稿です。
2025年3月20日、Luminar Technologiesが2024年12月期決算を発表しました。
Luminarは「自動運転の眼」とも呼ばれるLiDARという部品を製造・販売する企業です。2020年12月にSPAC(特別買収目的会社)で米ナスダック市場に上場しました。
株価は低迷しているものの、Volvoやトヨタとの提携でも注目を集め、着々とLiDARの開発を進めています。
その一方でLuminarは黒字転換のために、コストを大幅に削減しているようです。
本記事ではLuminarの最新決算を解説していきます。
この記事では、1ドル=150円として、日本円も併せて記載しています。
Luminarとは?

2012年に設立されたLuminarは、2017年に独自開発したLiDARで自動運転市場に参入すること表明し、同年にはトヨタグループのTRI(トヨタリサーチインスティチュート)のテスト車両にLuminar製LiDARが採用されました。
そして現在、Luminarはトヨタ、Volvo、日産、メルセデスベンツなどの名だたる自動車企業とパートナー契約を締結しています。

自動運転で用いられるLiDARは、レーザー光を発射して物体に反射して戻ってくる時間を測定することで、高精度な3Dマップを作成する技術です。従来のカメラやレーダーは、遠距離の物体検出が苦手なため、その弱点を保管する形でLiDARが用いられます。
一方で世界最大の自動車会社・Teslaを率いるイーロン・マスク氏は「LiDAR否定派」で、カメラだけで完全な自動運転を実現しようとしています。
自動運転でLiDARが必要なのか不要なのか、この問題が解決した頃に、Luminarの運命が大きく変わることになるでしょう。
Luminar 2024年12月期Q4決算(2024年1月~12月)

Luminarの2024年12月期Q4決算(2024年1月~12月)を見ると、売上高はYoY+8.0%の$75.4M(約113億円)で、営業損失は$435M(約653億円)です。ただし、前年の営業損失は$563.3M(約845億円)だったため、前年比で$128.3M(約192億円)の赤字縮小が見られます。
この記事は、自動運転に興味がある方、車が好きな方、自動車業界に従事している方に最適な内容になっています。
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