Q. デリッシュキッチンのエブリーが上場!同じレシピメディアでも「クラシル」と稼ぎ方が違う理由とは?

エブリーはデリッシュキッチンを起点に広告と店頭購買を結ぶリテールメディア型へ成長。クラシルはメディアから購買へ拡大。両社は稼ぎ方が異なり、市場成長余地あり。

決算が読めるようになるノート 決算解説
Q. デリッシュキッチンのエブリーが上場!同じレシピメディアでも「クラシル」と稼ぎ方が違う理由とは?
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ヒント:広告を出している場所が違う

この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。

2026年8月4日に上場し、レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」を手掛ける株式会社エブリー(以下、エブリー)が、同年8月12日に上場後初の通期決算を発表しました。

レシピメディアと聞くと、広告や有料会員で収益を上げるビジネスを想像する方も多いかもしれません。

しかし、エブリーの事業を詳しく見ると、一般的なメディア企業とは異なる成長戦略が見えてきます。

特に興味深いのは、同じレシピメディアを起点とするクラシルと比べたときに、売上規模や利益率だけでなく、「どこで稼ぐのか」という考え方そのものが異なる点です。

本記事では、エブリーの決算や事業構造をクラシルと比較しながら、レシピメディア企業の成長戦略を読み解いていきます。


エブリーとは?

https://ssl4.eir-parts.net/doc/607A/tdnet/2871167/00.pdf

株式会社エブリーは、レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」を中心に、メーカー・小売・生活者をつなぐ「食生活プラットフォーム」を構築する企業です。

単なるレシピメディアではなく、ユーザーの閲覧データや小売の販促データを活用し、メーカーの広告効果や小売店舗の販売機会を最大化することを目指しています。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/607A/tdnet/2871167/00.pdf

同社の事業は、メーカー・小売企業向けの「Marketing Solutionビジネス」と、一般ユーザー向けの「Consumerビジネス」が中心です。

前者では広告配信や店頭DX、後者ではデリッシュキッチンのプレミアム会員サービスなどを提供しており、法人向けビジネスと個人課金の両方から収益を得ています。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/607A/tdnet/2871167/00.pdf

収益構造を見ると、エブリーは広告主から広告配信費を受け取るだけでなく、小売企業からDXシステムの開発・保守運用費も受け取っています。

つまり「デリッシュキッチンで広告を見せる会社」から、メーカーの販促とスーパーの店頭をつなぐマーケティング基盤へと事業領域を広げている点が特徴です。


レシピメディア企業の決算比較

https://ssl4.eir-parts.net/doc/607A/tdnet/2871167/00.pdf

エブリーの2026年6月期通期売上高はYoY+18.2%の50.3億円となり、5期連続で増収しました。

特にメーカー・小売向けのMarketing SolutionビジネスがYoY+28.2%の40.3億円まで拡大し、全社の成長を牽引しています。

一方、クラシルの2026年3月期売上高は170億円で、成長率も29.8%とエブリーを上回りました。

売上規模では約3.4倍の差があり、同じレシピメディアを起点とする企業でも、クラシルの方が事業規模を大きく拡大しています。

収益性にも大きな差があり、エブリーの営業利益は3.2億円、営業利益率は6.4%なのに対し、クラシルは営業利益34.6億円、営業利益率20.4%です。

一方でエブリーも前期の営業赤字から黒字転換しており、今後の急成長が期待されています。

ただし、目先の決算業績よりも重要になるのは「同じレシピメディア企業でも、稼ぎ方が大きく異なる点」です。

この記事はレシピメディアがどのように収益化しているのか知りたい方、リテールメディアの仕組みを知りたい方、オンラインとオフラインのデータ統合に関心がある方、食品メーカーや消費財メーカーのマーケティング戦略に関心がある方に最適な内容になっています。


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・Q. デリッシュキッチンのエブリーが上場!同じレシピメディアでも「クラシル」と稼ぎ方が違う理由とは?の答え・デリッシュキッチンとクラシルのビジネスモデルの違い・エブリーがスーパー店頭を押さえる理由・リテールメディアが現代社会で強い理由・エブリーはクラシルを超えられるのか?・まとめ

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