三菱重工業は、発電プラント、防衛装備品、航空宇宙関連などを軸に「社会インフラを支える総合エンジニアリング企業」として事業を展開しています。
過去最高益を再び更新

2026年3月期(2025年度)の連結決算は、売上収益4兆9,741億円(前期比+14.1%)、事業利益4,322億円(+21.8%)、最終利益3,321億円(+35.3%)と好業績で着地しました。
受注高は7兆6,536億円(+20%)、受注残高は13兆2,376億円に拡大し、6期連続の増益と4期連続の最終利益更新を達成しました。フリーキャッシュフローは過去最高の8,934億円を記録、ROEは12.2%に上昇し、財務体質も安定しています。
エナジー事業 GTCCと原子力が成長を主導

セグメント別で最も伸びたのがエナジーです。受注は3兆9,367億円(前年2兆6,224億円から+50%)、売上収益2兆626億円(+13.6%)、事業利益2,672億円(+30%)と、全社利益を牽引しました。
GTCC(ガスタービン複合発電)では、米国・アジア市場で大型ガスタービンを35台受注。需要拡大はデータセンターの電力需要増加と脱炭素化による石炭火力からの転換が背景にあり、受注残高は5兆円を超えました。受注高は過去最高を更新し、リーン生産体制の構築によって増産対応を進めています。
2025年度のGTCC売上は9,922億円、事業利益も改善。2026年度も受注規模を維持しつつ、11,000億円の売上を見込んでいます。
原子力では、国内軽水炉、燃料サイクル施設、高温ガス炉など実証炉関連で受注が拡大し、売上は5,406億円(+38%)。今後も年間4,000億円規模の事業を継続的に見込みます。
事業としては燃料供給から再処理、次世代炉の開発までをカバーし、国内エネルギー安定化の一翼を担いました。
一方、スチームパワーでは一部工事で損失を計上したものの、サービスの伸びによる採算改善で全体の利益成長を下支えしています。












