AIエージェント時代におけるAdobeの勝ち筋とは?

AdobeはAIを活用しPDF・クリエイティブ・マーケティングを横断的に強化し、事業構造を変革中である。

決算が読めるようになるノート 決算解説
AIエージェント時代におけるAdobeの勝ち筋とは?
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この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。

2025年12月10日、Adobeが2025年11月期通期決算を発表しました。

同社はPhotoshopやAcrobatで知られるソフトウェア企業ですが、近年は生成AIやAIエージェントを軸に、事業構造そのものを大きく変えつつあります。

PDF、クリエイティブ、マーケティングといった異なる領域が、AIによってどのようにつながり、どこに競争優位が生まれているのかは、数字だけを追っていても見えにくい部分です。

今回の決算は、AdobeがAI時代にどの領域を押さえにいこうとしているのか、その方向性を読み解く手がかりが随所に示されました。

本記事ではAdobeの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。

この記事では、1ドル=150円として、日本円も併せて記載しています。


Adobeとは?

https://www.adobe.com/cc-shared/assets/investor-relations/pdfs/01215202/c54trgt53r4aw.pdf

Adobeは画像編集ソフト「Photoshop」を始めとするクリエイティブツールや、PDFソフト「Acrobat」などの業務効率化ツールを提供するソフトウェア企業です。

現在は、全事業を横断する「Adobe AI Platform」を中核に、3つの事業セグメントを展開しています。

・Business Professionals & Consumers:PDFやドキュメント業務をAIで効率化する領域

・Creators & Creative Professionals:生成AIを活用した制作から編集までを支える領域

・Marketing Professionals:顧客体験の最適化やマーケティング自動化を担う領域

以上の3セグメントをAIで横断的につなぐことで、Adobeは「ツール提供企業」から「AIワークフロー基盤」を提供する企業へ進化を目指しています。


Adobe 2025年11月期通期決算(2024年12月~2025年11月)

https://www.adobe.com/cc-shared/assets/investor-relations/pdfs/01215202/c54trgt53r4aw.pdf

Adobeの2025年11月期通期決算(2024年12月~2025年11月)を見ると、売上高はYoY+11%の$23.8B(約3.6兆円)と堅調な成長を維持しました。生成AIを軸としたプロダクト刷新が進む中でも、全社として二桁成長を確保しており、事業基盤の強さが改めて示されました。

一方で今回の決算で注目すべきなのは、数字そのもの以上に、AdobeがAIエージェント時代を見据えて事業構造をどう変えつつあるかです。

ここからは各領域で進む戦略転換を、決算スライドをもとに詳しく見ていきます。

この記事は、テクノロジートレンドを把握したい方、Adobe製品を普段から利用している方、生成AIツールの企業導入を検討している方に最適な内容になっています。



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