【web3】Q. 数ある暗号資産の中で、ビットコインが強くなっているのはなぜ?

A. ビットコインは一年前とは異なり、他の暗号資産とは独立し、「コモディティ」としての地位を築きつつある。

Web3事例データベース 業界動向
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A. ビットコインは一年前とは異なり、他の暗号資産とは独立し、「コモディティ」としての地位を築きつつある。


ビットコインが2023年に最もパフォーマンスの高い資産

https://www.google.com/finance/quote/BTC-JPY?sa=X&ved=2ahUKEwj9u_nUmc__AhUDGogKHVvnCK4Q-fUHegQIBhAf&window=1Y&comparison=INDEXSP%3A.INX

2022年に暗号資産の全体価格が、6月、11月と大きく2度、急落しましたが、今年に入って回復傾向であることは皆さんもご存知かもしれません。

その回復傾向を見て、世界的な投資銀行であるゴールドマン・サックスは、ビットコイン(BTC)を2023年に世界で最もパフォーマンスの高い資産にランク付けをしたとBinanceが報じました。

実際に上図の青線がBTCの値動きですが、1年前と比較しても34.63%上昇しています。参考までに、黄線がS&P500の値動きです。ビットコインの回復角度がいかに異常か、よくわかります。


昨年から大きく変わったことは?

直近で暗号資産を取り巻く環境において、最も大きなトピックとして、SEC(米国証券取引委員会)が多くの暗号資産を「証券」と見なしたことがあります。この話題については、現在進行形なので、後日noteで詳しく取り上げたいと思います。

大切なことは、SECはビットコインとイーサリアムを除外しており、つまり、証券と見なさないことが明確になりました。この2つの暗号資産はSEC管理下ではないということです。

https://www.tradingview.com/symbols/BTC.D/

多くの暗号資産の価格が暴落する中、この2つの暗号資産はまったく異なる値動きをしています。

上図はビットコインのDominance(通貨が暗号資産の市場全体でどれだけのシェアを有しているかを表す指標)のチャートですが、直近一年で圧倒的に回復しています。

https://www.tradingview.com/symbols/BTC.D/

ちなみに過去5年間の推移で見ると、ビットコインは2021年5月まではさらに高いドミナンスを得ていました。しかし、アルトコインにドミナンスを奪われたところから直近はここまで回復しています。

一度はかなり落ち込んだビットコインですが、このチャートからも、最近になって復活し、「コモディティ」としての地位を築きつつあるということが分かります。

そんな独立した地位を築きつつあるビットコインを活用した注目ニュースが直近でも多くありました。今日はその内容を紹介します。


ビットコインに関する注目ニュース#1 ビットコイン建て生保会社Meanwhileの大型資金調達

https://meanwhile.bm/

ビットコインが、いよいよ人生で住宅の次に大きな買い物と言われる「保険」にも組み込まれるようになり始めました。

Meanwhileはビットコイン建ての生命保険会社で、ビットコインの普及を見据えてバミューダで設立されました。$19M(約26.4億円)の調達を発表し、非常に注目されています。

人生において大切な保険をビットコインで、ということにまだ抵抗がある人も多いでしょう。しかし、ビットコインで保険料を支払い、ビットコインで保険金を受け取るため、そもそも市場リスクに左右されないと考えられています。

もう一つ注目すべきは、同社にはYCombinator、OpenAI創業者のサム・アルトマン氏が投資をしているという点です。保険アルゴリズムにAIは必須なので、今後、Mwanwhile社においてどのような活用がなされるかも注目です。

このようなweb3関連プロジェクトの資金調達情報は「web3データベース」で毎週更新しています。関心のある方はこちらの記事をご覧ください。


ビットコインに関する注目ニュース#2 資産運用会社のブラックロックがビットコインETFを申請

世界的な資産運用会社であるブラックロックが、ビットコインETF(上場投資信託)「iShares Bitcoin Trust」をSECに申請したという報道がありました。

ブラックロックは、これまでにも複数のブロックチェーン関連ETFやビットコインのプライベート投資信託をローンチしています。しかし、今回申請したビットコインETFはまだSECに承認された事例がなく、実現すれば初めての事例となります。

資産管理を担うカストディアンとして、コインベース傘下の「コインベースカストディ」を起用することが公表されています。

しかし、前述の暗号資産を「証券」と見なすかという議論とも関連しますが、SECはコインベースを「(証券である暗号資産を扱う)取引所であるにも関わらず当局への登録をせずに運営しており、違法」として提訴している状況です。

この状況も踏まえ、SECがどのように判断を下すかも注目されています。

今回の記事はいかがでしたでしょうか。

皆さんからのフィードバックを沢山お待ちしています。コメント欄やTwitter等でコメントをお待ちしています。

他にも、こんなテーマ・トピックを扱ってほしいなどのご要望も、ぜひTwitterでコメントいただければ嬉しいです。

2022年4月より、「web3事例データベース」を開始しています。web3プロジェクトの調達情報、カオスマップ、事例集を週次更新で提供しています。web3の最新トレンドをいち早くキャッチしたい方は、こちらのnoteより詳細をご確認ください。


過去のweb3事例集

【web3マガジン】事例#1: 暗号通貨レンディング Goldfinch

【web3マガジン】事例#2: 誰でもトップレベルドメイン (TDL) を保有可能にするNamebase

【web3マガジン】事例#3: ステーブルコインを発行・管理するMakerDAO

【web3マガジン】事例#4: 既存の銀行などが暗号資産を管理できるようにするFireblocks

【web3マガジン】事例#5: web3を学んでトークンをもらえるRabbitHole

【web3マガジン】事例#6: スマホアプリだけでweb3資産を管理できるRainbow

【web3マガジン】事例#7: セレブ・スポーツ選手のNFT販売マーケットプレイスEthernity

【web3マガジン】事例#8: 通信ネットワーク拡張を手伝うことでトークンを稼げるHelium

【web3マガジン】事例#9: DeFi投資を自動化するThetanuts Finance

【web3マガジン】事例#10: ブロックチェーンを活用したDropbox系ストレージArDrive

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