Q.「OFFICE DE YASAI」のKOMPEITOが上場!社食会社が牛乳販売店を買収する理由とは?

設置型社食を拡大するKOMPEITOは、配送網強化のため牛乳配達店を買収。高密度な配送ルートとドライバーを取り込み、配送を内製化・効率化する狙い。

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ヒント:牛乳販売店が持つ〇〇を手に入れるため

この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。

2026年9月11日、株式会社KOMPEITOが東証グロース市場に上場しました。

KOMPEITOは、オフィスに冷蔵庫や冷凍庫を設置し、サラダや惣菜などを届ける「OFFICE DE YASAI」を展開する企業です。

従来の社員食堂とは異なり、大規模な厨房設備を必要としない手軽さを武器に導入企業を増やし、足元では高い成長率を記録しています。

一方、同社の事業を詳しく見ていくと、地方銀行との連携を拡大するだけでなく、一見すると社食とは関係が薄そうな牛乳販売店の買収まで進めています。

なぜ「設置型社食企業」が、牛乳販売店を必要としているのでしょうか。

本記事では、KOMPEITOの収益構造や営業戦略、M&A戦略から、その成長戦略を紐解きます。


KOMPEITOとOFFICE DE YASAIとは?

https://www.officedeyasai.jp/

KOMPEITOは、2012年に設立された「食の福利厚生」を手掛ける企業で、2026年9月に東証グロース市場へ上場しました。

同社の主力サービスが、2014年に提供を開始した設置型社食「OFFICE DE YASAI」です。

オフィスに専用の冷蔵庫・冷凍庫を設置し、サラダや惣菜、弁当などを定期的に届けることで、社員食堂を設けなくても従業員が社内で食事を購入できる環境を提供しています。

また、商品は1品100円から購入でき、約160品のメニューを全国で提供しており、「冷蔵庫を置くだけ」で食の福利厚生を導入できる手軽さが特徴です。


社食企業の決算比較

ここからは、KOMPEITOと社食事業を展開する企業の業績を比較します。

比較対象のオイシックス・ラ・大地は、食品宅配サービス「Oisix」などを主力としながら、企業や学校、保育園などを対象とした給食・社食事業も展開しています。

また、CSSホールディングスは、ホテルや社員食堂などで給食サービスを展開する企業です。

今回はKOMPEITOとの比較のため、CSSホールディングスについてはフードサービス事業のみを対象としています。

まず直近の通期売上高を見ると、オイシックス・ラ・大地の2,514.2億円に対して、KOMPEITOは57.4億円、CSSホールディングスのフードサービス事業は46.0億円となっています。

一方で売上成長率を見ると、KOMPEITOはYoY+85.0%と突出しており、CSSホールディングスのYoY+17.3%、オイシックス・ラ・大地のYoY-1.8%を大きく上回っています。

続いて営業利益率を見ると、通期ではKOMPEITOが営業赤字となっており、オイシックス・ラ・大地の2.9%、CSSホールディングスのフードサービス事業の2.0%を下回っています。

ただし、直近9ヶ月の営業利益率は9.5%まで改善しています。

つまり、足元の収益性だけを見れば既に他2社を上回っており、KOMPEITOは急成長と高い利益率を両立し始めていることが分かります。

ではそんな中、なぜ社食企業であるKOMPEITOが、わざわざ牛乳販売店を買収するのでしょうか。

この記事は、福利厚生サービスのビジネスモデルに関心がある方、社食ビジネスの収益構造や成長性を知りたい方、食品宅配やラストワンマイルビジネスに関心がある方に最適な内容になっています。


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