この記事は星島カナタによるゲスト投稿です。
2026年7月29日、株式会社アドバンテストが2027年3月期Q1決算を発表しました。
アドバンテストは、半導体が正しく動作するかを検査する「半導体テスト装置」を主力とする企業です。
生成AIの普及でGPU(Graphics Processing Unit:画像処理装置)などの高性能半導体が増えるなか、製造工程の最後を支えるテスト装置の重要性も高まっています。
半導体市場ではAI投資の拡大が注目されがちですが、その裏側でどの企業が利益を得ているのかを見ると、AIブームの広がり方がより明確になります。
本記事ではアドバンテストの最新決算を3つのポイントに絞って解説していきます。
アドバンテストとは?
アドバンテストは、SoC(System on Chip:複数の機能を1つの半導体チップに集積したもの)やメモリなどの半導体が設計通りに動作するかを検査するテストシステムを主力とする企業です。
主力のSoCテスタはGPUなどの高性能半導体の検査に使われ、メモリテスタはDRAM(Dynamic Random Access Memory:電源を切るとデータが消える揮発性メモリ)や不揮発性メモリ(電源を切ってもデータを保持できるメモリ)の検査を担います。
半導体は性能が高まるほど回路やパッケージが複雑化し、必要なテスト項目や工程も増えるため、AI半導体の高度化はテスタ需要の拡大につながります。
また、装置販売だけでなく、設置後のサポートサービスやテスト用インタフェースボードなどの周辺領域も展開しています。
アドバンテスト 2027年3月期Q1決算(2026年4月~6月)

アドバンテストの2027年3月期Q1決算(2026年4月~6月)を見ると、四半期売上高はYoY+39.3%の3,675億円、営業利益はYoY+53.3%の1,900億円でした。
営業利益率はYoY+4.7ptの51.7%まで上昇し、AI関連半導体向けテスタの旺盛な需要を背景に、売上高・利益ともにQ1として過去最高を更新しています。
では、好調な需要を取り込む同社は、足元の利益をどこへ振り向け、次の成長につなげようとしているのでしょうか。
この記事は、AI半導体市場の成長を追っている方、半導体製造装置のビジネスモデルを学びたい方、企業の成長投資とFCF(Free Cash Flow:事業活動で生み出した現金から投資支出を差し引いたもの)の関係を理解したい方、アドバンテストの成長戦略に関心がある方に最適な内容になっています。
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