味の素の最終利益が前年比2倍に急増した理由とは?今期は一転して減益予想の背景を読み解く

味の素の2026年3月期最終利益は前年比約2倍に急増しました。主な要因は本社ビル売却益406億円です。本業ではAI需要を背景に半導体材料事業が大幅に伸び、事業利益率は50%超に向上しました。2027年3月期は事業利益8%増益を予想する一方、最終利益は売却益の剥落で11%減益を見込みます。中東情勢による300億円規模の影響リスクが課題です。

決算が読めるようになるノート 決算解説
味の素の最終利益が前年比2倍に急増した理由とは?今期は一転して減益予想の背景を読み解く
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味の素は1909年創業の食品・バイオサイエンス企業です。「ほんだし」「Cook Do」「クノール」などの調味料・加工食品を主力としながら、半導体向け絶縁材料や医薬品原料の製造でも世界トップクラスのシェアを持ちます。


2026年3月期の業績

味の素株式会社 2027年3月期業績予想および 企業価値向上に向けた取組み

2026年3月期の連結業績は、売上高15,837億円(対前年実績103%)、事業利益1,811億円(同113%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,346億円(同191%)となりました。

売上高・事業利益ともに前年度に続き新記録を更新し、事業利益は2桁%成長を継続しています。

最終利益が前年比約2倍に急増した理由

最終利益が前年のほぼ2倍となった背景には特殊要因があります。その他営業収益・費用において、本社ビル土地および建物の譲渡に伴う譲渡益406億円などが計上されました。

この本社ビル売却は、資本効率の改善を目的とした経営判断によるものです。

利益成長を牽引した半導体材料事業

味の素株式会社 2027年3月期業績予想および 企業価値向上に向けた取組み

今期の利益を大きく押し上げた要因は、ヘルスケア等セグメントの好調です。

セグメント別の事業利益増減を見ると、ヘルスケア等が+205億円となりました。

味の素株式会社 2027年3月期業績予想および 企業価値向上に向けた取組み

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