これまでにweb3関連の記事を計3回配信していますが、読者の方から「具体的にどのようなweb3スタートアップが存在しているのか知りたい」という声をいただきました。
これからしばらくの間はスタートアップの紹介も、記事に織り交ぜていきたいと思います。
第4回の本記事では、個別事例に入る前に、まず世界のトップベンチャーキャピタルが、どのようなweb3スタートアップに投資しているのかという点を整理してみました。
なお、本記事では、主に暗号資産やブロックチェーン関連のスタートアップを「web3スタートアップ」と名付けています。
2021年のweb3投資サマリ
An Overview Of Web3 Venture Capital Activity In 2021
Some very high-level metrics on the 2021 market:
・VCs deployed $30B+ globally in 2021 into crypto startups
・There are 65+ crypto unicorns, with over 40 of them created in 2021. There were close to 50 crypto startups that raised over $100M in 2021
・Total crypto market cap exceeded $3T
web3スタートアップへの投資額は、2021年の1年間で約3兆円を超えています。
この1年で65社以上がユニコーン（時価総額が約1,000億円以上）になり、設立が2021年すなわち、設立から1年以内でユニコーンに達している企業が40社以上存在します。
さらに、約50社が2021年に約100億円以上を調達しました。
そして、なんとweb3スタートアップの時価総額の合計は約300兆円を超えています。
マザーズ上場企業の時価総額の合計が桁としては10兆円程度なので、いかに暗号資産関連のスタートアップの時価総額が大きいかということが分かります。
web3に投資する主要なトップVC 8社
このように2021年は、暗号資産やweb3関連のベンチャーが大きく資金調達を行っており、ベンチャーキャピタルもweb3スタートアップへの投資を始めた年だとも言えるでしょう。
代表的な例では、
・アンドリューセン・ホロウィッツ：約2,200億円の暗号資産ファンドを6月に設立
・パラダイム・キャピタル：約2,500億円の暗号資産ファンドを10月に設立
などがあります。
それだけではなく、Tiger GlobalやSequoia Capitalなど老舗のVCも、積極的にweb3関連のスタートアップに投資しています。
主要なベンチャーキャピタルの一覧は以下の通りで、web3や暗号資産関連に積極的に投資をしているのは、この8社だと今のところ言えます。
スタートアップ関連の投資家の方は、ぜひこれらのベンチャーキャピタルの投資先に注目してみると良いと思います。
1.Coinbase Ventures
2.Digital Currency Group
3.Paradigm Capital
4.Pantera Capital
5.Ribbit Capital
6.Blockchain Capital
7.Andreessen Horowitz
8.Sequoia Capital
web3の主要スタートアップ
冒頭で、すでに65社ものweb3スタートアップが時価総額約1,000億円を超えるユニコーンになっているとご紹介しましたが、具体的にはこの図にあるようなスタートアップが該当します。
次回以降の記事では、主要なベンチャーキャピタルの投資先としてユニークなweb3関連のスタートアップを、いくつか個別に取り上げていきます。
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今回の記事はいかがでしたでしょうか。
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