モブキャストホールディングスのゲーム事業であるデジタルIP事業が存続の危機とも言える状況に陥っています。
2024年12月期第2四半期累計(2024年1月1日~2024年6月30日)のデジタルIP事業の売上高は、わずか900万円。前年同期間は3億6,200万円でした。2.5%ほどにまで縮小しています。主力タイトルである『転生したらスライムだった件 ~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~』(『スラテン』)が、2024年5月21日にサービスを終了。『ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!』などのタイトルもテンダに譲渡しました。
これらは戦略的撤退と言えるものですが、デジタルIP事業そのものは継続する意向を示しています。しかし、成長戦略は具体性を欠いている印象を受け、中期的には事業継続の是非が問われるようになるかもしれません。
キッチン道具の販売がメイン事業に
モブキャストはゲームを軸として成長してきました。しかし、2018年にトヨタ車向けのパーツなどを手掛けるトムスや、料理家である栗原はるみさんがプロデュースする調理グッズなどを販売するゆとりの空間を買収するなど、M&Aによって業容を拡大するようになります。
2012年6月に上場し、その年は黒字化を果たしますが、翌年は赤字に転落。再度黒字化するものの、2015年12月期以降は営業赤字を計上し続けています。トムスの株式80%はすでに売却しており、連結からは外れました。現在、展開している事業は3つ。ゲームを手がけるデジタルIP事業、ゆとりの空間を中心としたライフスタイルIP事業、ベンチャー企業などへの投資を行うIP投資育成事業です。