日本の総合商社は平均年収が最高水準であることでも知られています。
特に、三菱商事は2024年3月期の平均年収が初の2,000万円を超えたことでも話題になりました。
2024年11月1日に、三菱商事は2025年3月期の2Q決算を発表しました。収益性が改善されている一方で、不安要素も顕在化した結果となっています。
今回はそんな三菱商事の2025年3月期2Q決算を見ていきたいと思います。
2025年3月期2Q決算
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2025年3月期2Q決算は、売上収益が4.7兆円(YoY-3.2%)でマイナス成長となったものの、経常利益は4,050億円(YoY+76.3%)と高い成長率を示しています。経常利益率は、8.7%(YoY+3.9ポイント)となり、収益性が向上しています。
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同じく2025年3月期2Q決算の発表を同日に行った三井物産の業績と比べてみましょう。
売上収益が3.5兆円(YoY+8.2%)でプラス成長となりましたが、経常利益は1,870億円(YoY-33.9%)と大きく低下しました。経常利益率は、5.3%(YoY-3.4ポイント)となり、収益性も低下しています。
2024年7-9月の三菱商事と三井物産の業績比較をまとめると、三菱商事の方が、売上収益・経常利益・経常利益率において良い業績となりました。一方、成長率に関しては、経常利益の成長率は三菱商事の方が高いものの、売上収益の成長率は三井物産の方が高い結果となりました。
ここまで三菱商事の2025年3月期2Q決算の概要を、三井物産と比較して見てきました。
記事の後半では、今回の三菱商事の決算を深堀していきたいと思います。
この記事は、総合商社に従事している方、企業分析に興味・関心がある方に最適な内容になっています。
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・今回の決算の注目ポイント#1:●●●●の成長が加速・今回の決算の注目ポイント#2:●●●率の上昇・今回の決算の注目ポイント#3:●●●●●創出力が三井物産を下回る・まとめ