技術・ソリューション

ここではブロックチェーンプロジェクトに対して技術的なソリューションを提供するプロジェクトを紹介します。


技術・ソリューションの新着プロジェクト一覧

プロジェクト名 概要
CrossFund
「CrossFund」は、フィンテック関連のスタートアップ。創業者への初期段階の投資に注力しており、新興国におけるスタートアップの株式へのアクセスを民主化することを目指している。同社はベトナムのホーチミンに戦略拠点を置き、東南アジアで非常に有望な新興企業に独占的にアクセスしている。 同社を同業他社と差別化する主な特徴として、web3の活用とあわせて、投資の審査や資金調達プロセスにおいてAIを活用していることが挙げられる。このテクノロジーにより、同社はセクター、ステージ、地理、専門知識などの要素を考慮したうえで、投資家とスタートアップを迅速にマッチングすることができる。
OrdinalsBot
「OrdinalsBot」は、イギリスに本拠を置くインフラストラクチャプラットフォーム。エコシステムの先駆者として急速に認知度を高め、その地位を固めた。このプラットフォームは、「Bitcoin Ordinals」エコシステムで最適なインフラストラクチャを提供し、より幅広いユーザーがビットコインにアクセスできるようにすることを目指している。 今回調達した資金も活用し、同社は今後API機能の拡張、登録サービスの強化を継続する予定で、ユーザーにとって同サービスへのアクセシビリティ・使いやすさをさらに向上させるとのこと。
Squads Labs
「Squads Labs」は、Solanaベースのマルチシグ・プロトコル。暗号通貨企業が、デジタル資産をオンチェーンで保護や管理するのに役立つマルチシグプロトコルを提供する。同社は「Squads」・「SquadsX」や「Squads Pro」などのWebアプリも提供する。Webアプリは、暗号通貨企業がマルチシグ経由で開発者資産と財務資産の管理を可能にするもので、Squadsプロトコル上に構築されている。一方、「SquadsX」は、アプリのコンパニオン・ツールとして機能するブラウザ拡張ウォレットである。
Blockaid
「Blockaid」は、 web3セキュリティのスタートアップ。 同社が提供するセキュリティソリューションとしては2つある。1つは、 dAppのスキャン・エンジンで、分散型アプリケーション(dApp)内のあらゆる潜在的なユーザーのアクションを模倣し、これらのアクションとdApp自体が悪意のあるものであるかどうかを判断する。もうひとつはdAppスキャン・サンドボックスというもので、ユーザーの資産を危険にさらすことなく、dAppにおけるユーザーの操作をシミュレーションすることが可能になるもの。サンドボックス内の取引が悪意のあるものとして識別された場合、dApp全体が悪意のあるものとして即座に認知される。これは、同社のサービスを通じて保護されているすべてのユーザーが、悪意のあるdApp による脅威から保護されることになるということ。 今回の資金調達は、詐欺、フィッシング、ハッキングなど、web3分野で進行中のセキュリティ課題に取り組むことを目的としている。
Nym
「Nym」は、プライバシーインフラ構築に特化したインフラ・プロバイダー。先日、2022年5月に設立した3億ドル規模の育成基金「Innovation Fundプログラム」について、新たな募集要項を公開した。 このイニシアチブは、Nymエコシステムのweb3クリエイターや開発者、各ステージのプロジェクトに対して、資金的サポートを提供することを狙ったもの。アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)、Polychain Capitalなどの著名なベンチャーキャピタルがバックアップしている。新たな募集期間は23年11月から開始され、まずはweb3ウォレットやリモート・プロシージャ・コール(RPC)などに焦点を当てる。また、革新的なコンセプトやその他のカテゴリーもサポートの対象とする。 選考では「Nymミックスネット」を使用してプライバシーを保護するweb3プロジェクトを重視する方針。具体的には、内部告発者のための匿名ファイル共有や言論の自由を守るための匿名SNSなども含まれる。
Rymedi
「Rymedi」は、ブロックチェーンベースのヘルスケアデータプラットフォーム。ブロックチェーンを介して医療記録とデータの転送を合理化することを目的とする。今回調達した資金は、データセキュリティ、医療記録へのアクセス、北米市場の拡大、世界的な機会の開発等を強化するために使用する予定。 データ入力ミスや医療コンプライアンスの問題により、救命研究、患者ケア、労働衛生プロセスの発展が遅れていることを課題と認識し、業界全体の医療体験の改善に取り組む。同社のデジタルワークフローは、研究室や製薬会社から医療機器メーカーや医療システムに至るまで、今日の医療企業にブロックチェーンベースのデータコンプライアンスの自動化を提供しており、その過程で、患者と顧客が将来的にデータを使って分散化されたweb3の価値提案を活用できるようにレールを敷いているとのこと。
Threedium
「Threedium」は、webやモバイル上の電子商取引向けの3D/ARアセットの市場リーダー。3D開発者ツール、API、webエンジン、資産管理および展開プラットフォームを含むエンタープライズ サービスなどを提供する。 webプラットフォームとモバイルプラットフォームの両方で忠実度のの高い3DやARエクスペリエンスを実現することを目指す。同社はまた、世界大手の AWS、Salesforce、NVIDIA、Teadsと戦略的提携を結んでおり、これらの企業は同社のAPIやインフラストラクチャサービスを使用して、顧客に高忠実度の3DやリアルタイムでカスタマイズができるARエクスペリエンスを提供する。
Toposware
「Toposware」は、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォーム開発企業。プライバシー等において、アプリケーション間のシームレスな統合を可能にするプラットフォームを提供することで、ブロックチェーン技術の新たな活用を見出すことに取り組んでいる。アプリ開発者とユーザーの両方に対して、相互運用性とセキュリティを重視した分散型ソリューションを提供する。 同サービスは革新的なzkエコシステムとされており、開発者が独立した実行レイヤーや分散型アプリケーション(dApps)を作成できるようにし、互換性のある暗号セキュリティを保証する。
Waterfall Network
「Waterfall Network」は、分散型スマートコントラクト・プラットフォーム開発企業。同社は、今回調達した資金を利用して、2024年第1四半期のメインネットの立ち上げを推進する予定とのこと。 同社が現在構築中のEVM互換の分散型スマートコントラクト・ネットワークにより、低コストのラップトップや携帯電話などのあらゆるデバイスで、バリデーターノードを実行する。これにより、ユーザーにはより多くのアクセス権やデータ制御力が提供され、真のオンチェーン分散ガバナンスの実現が促進されることになる。
Pimlico
「Pimlico」は、最先端のブロックチェーンプロジェクト企業。イーサリアム・ブロックチェーンは、ネイティブにサポートされるアカウントが単一の秘密キーによって制御されるという基本構造を備えており、ユーザーは秘密キーを安全に保存・管理する必要がある。同社はこのプロセスを簡素化し、次世代のスマートアカウント用のインフラストラクチャを提供することで、ユーザーフレンドリーな未来を構想している。 これらのスマートアカウントはカスタマイズ可能なものであり、ガス・スポンサーシップ、ERC-20トークンのガス支払い、などの機能を導入し、従来の秘密キーベースのアカウントの制限に対処する。
Due
「Due」は、ブロックチェーンプロトコルを使用した国際決済プラットフォームを構築している。 イーサリアムを基盤とし、そのさまざまなスケーリングソリューションを使用することで、Dueは従来の方法と比較して、はるかに低いコストと大幅に速い決済時間で取引を促進しながら、サービスが十分に受けられていない新興市場にグローバルな流動性への中断のないアクセスを提供することを目指している。
Ritual
「Ritual」は、分散型AIコンピューティング・プラットフォーム企業。同社は、エコシステムが少数派へ依存する形態を終わらせ、インフラストラクチャへのアクセスをオープンにし、より良いAIを構築する未来を実現することを目指す。 同社によれば、OpenAIであるChapGPTが主導する消費者向けのAIテクノロジーがここ1年で急増する中、同社は、分散型コンピューティング・デバイスが人工知能のあらゆる側面を強化する「インセンティブ付きネットワーク」の構築を目指しているとのこと。同社が重点的に取り組む主要分野は、AIモデルのチューニング、モデルにアクセスするためのAPIレイヤー、計算上の整合性の保証、検閲への抵抗、プライバシーの5つとしている。 今回調達した資金は、ネットワークインフラストラクチャの構築、チームの拡大、同エコシステムの成長に活用されるとのこと。
Definitive
Stackr Labs
「Stackr Labs」は、イーサリアムのスケーリング・インフラストラクチャを開発するスタートアップ。アプリ開発者がweb3プログラミング言語を使用してスケーラブルなweb3アプリケーションを起動できるようにすることを目指している。同社のモジュール式フレームワークにより、アプリ開発者は基礎となるロールアップインフラストラクチャを管理しながら、アプリケーションの特定のロジックだけに集中できるようになり、効率的なシステム設計の実行が可能になる。 新たな資本を手に入れた同社はチームを拡大し、テストネットを立ち上げる予定とのこと。同社はより多くのweb2開発者をweb3分野に導入したいと考えており、現在従業員は10人未満だが、エンジニアリング、研究、ビジネス開発の各部門でさらに多くの社員を雇用していく予定。
Block Scholes
「Block Scholes」は、ロンドンに拠点を置く暗号分析会社。同社は、ヘッジファンド、銀行、取引所などの機関に暗号データ​​サービスを提供している。具体的には、プロのトレーダー、小売市場参加者、公共部門向けに、定量モデルとカスタム視覚化機能を備えたインタラクティブな分析ツールを提供している。 同社は、足元で、暗号通貨や分散型金融ソリューションに取り組む投資家の数は急速に増加しており、その結果として投資家が仮想通貨市場に効果的に参加できるようにする機関グレードの分析ツール、データ、調査、金融商品への需要が高まっていると認識し上述の分析ツールの提供を行う。 調達した資金で、現在のサービスを構築し、チームを拡大する予定とのこと。
Fnality
「Fnality」は、ブロックチェーンベースのホールセール決済会社。同社は、主流金融とデジタル金融の間のギャップを埋めて、金融市場取引の決済、担保管理、支払いにかかる時間とコストを削減することを目指している。今回の調達はゴールドマン・サックスとBNPパリバが主導し、和解機関のDTCCとユーロクリアのほか、野村証券やウィズダムツリーも参加したとのこと。今回調達した資金は、ホールセール金融市場と新興のトークン化資産市場の両方で、新しいデジタル決済モデルのための「世界初」の24時間体制のグローバルな流動性管理ネットワークを構築するために使用されるとのこと。
Baton
「Baton」は、音楽領域のスタートアップ。貴重な未発表音楽を掘り起こすことを目的とし、それらと視聴者を適切かつ安全に結び付けるエコシステムの構築を目指す。 同社は現在、アーティスト、映画製作者、デザイナーに対する知的財産の保護や公正な補償に焦点を当てた、分散型の「ブロックチェーン対応コラボレーション・プロトコル」を開発中。このインフラストラクチャは、クリエイターの音楽をより安全に保護・共有し、複雑な著作権収入のフローを効果的に管理する支払いシステムを提供する。今回調達した資金で、エンジニアリング、製品、マーケティングを通じてより多くの人的資源を投入し事業を拡大するという同社の計画を始動させるとのこと。ウォーショー氏は、Baton が単なるコラボレーション プラットフォームを超え、になると信じています。
Union Labs
「Union Labs」は、ブロックチェーンの相互運用性開発企業。同社は、レイヤー1あるいはレイヤー2の異なるネットワークそれぞれを、ゼロ知識 (ZK) 証明で接続するブリッジを構築するために、今回資金調達を行った。 同社のプラットフォームは、現在のブリッジングソリューションとは異なり、中継者に特別な権限を与えないためプロトコルを制御できず、秘密鍵がセキュリティハッキングのターゲットにならないようにする。メッセージは代わりにZK 証明を使用して検証される。
Taproot Wizards
「Taproot Wizards」は、ビットコイン版NFT「オーディナル(Ordinals)」プロジェクトの一つ。このプロジェクトは、ビットコイン上での独自のエコシステム開発を促進し、新たな価値をもたらすことを目的としている。 同プロジェクトは、これまで同名のデジタルアーティファクツ・コレクション「Taproot Wizards」をリリースしており、熱心で高品質なコミュニティが形成されており、足元で急成長している。このコレクションは、「Reddit」のビットコインコミュニティOG r/Bitcoinのミーム「Magic Internet Money Wizard」に由来したもの。今回調達した資金は、独自のエコシステム「Wizard Village(魔法使いの村)」の構築に利用される予定。同プロジェクトの共同設立者によれば、ビットコイン上での文化創造を目指すと語っており、「新しいビットコインコミュニティを形成し、ビットコインの新たな未来を創造したい」との考えを示している。
Superstate
「Superstate」は、投資顧問会社。ブロックチェーン技術を使用して、投資商品をトークン化し、米国の投資家にオンチェーン・ファンドの恩恵をもたらすことを目指している。大手DeFi(分散型金融)プラットフォーム「Compound Finance」の開発企業「Compound Labs」の創設者によって設立された。 同社は今回の資金を人員拡大、機関投資家向けの非公開ファンドの提供、法的準拠しトークン化された投資ファンドの構築に利用する予定。また将来的にはブロックチェーン記録を利用して、ファンドの株式をある株主から別の株主へとピアツーピアで購入、販売、譲渡できるようにすることも検討している。